SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

日本縦断の旅7日目(2023/1/3)

Facebookに過去に書いたものの再録です。



日の出前の博多駅からスタート。
今日の目標は、最終目的地・最南端の終着駅、枕崎です!

博多駅の1・2番線ホームには、駅そばではなく、珍しい駅ラーメンがあります。これで朝御飯。

もやしラーメンを注文。たっぷりのもやしとチャーシューが乗っています。
駅そば感覚でとんこつラーメンが食べられるのがスゴい。
さすがに八幡屋礒五郎は使いませんでした。

【43本目:博多7:31-鳥栖8:23】
博多からは鹿児島本線を南下していきます。

日の出の鹿児島本線

今日は雲がほとんど無い晴天

基山駅。向こうに甘木鉄道(旧国鉄甘木線)の列車。

鳥栖駅に到着。
駅のすぐそばには駅前不動産スタジアム。サッカーJ1サガン鳥栖のホームスタジアムです。多分日本一駅に近いホームスタジアムでしょう。


【44本目:鳥栖8:31-大牟田9:15】
さらに南へ進みます。

大牟田駅に到着。向こうには西鉄電車
かつては三池炭鉱と石炭化学工業で栄えた街です。(炭鉱は1997年に閉山)

【45本目:大牟田9:21-熊本10:11】
次の荒尾駅からいよいよ熊本県に入ります。

南荒尾駅ラムサール条約に登録された荒尾干潟の最寄り駅。「ラムサール条約湿地 荒尾干潟駅」の愛称が付けられています。
以前に夏目雄平先生に教えていただきました。

向こうの山が田原坂(たばるざか)公園。西南戦争の最大の激戦地で、記念館などがあります。一度行ってみたいです。

熊本に到着。ちょっと時間があるので、観光します。

熊本駅前の電停から市電に乗車。こ、混んでる…(^_^;)

市電は運転の様子が間近に見られて面白いです(^_^)

辛島町(からしまちょう)電停で下車。この辺りが熊本市街の中心部です。

桜町バスターミナル。発着便数・バース数などが日本一の巨大バスターミナルです。

加藤清正公の像。

そして熊本城を見たかったのですが、残念ながら時間切れ。タクシーで熊本駅へ戻ります。
タクシーの窓から、熊本城観光完了(^_^;)

【46本目:熊本11:08-八代11:46】
この電車に乗り遅れると、この先が大変になる所でした。

新八代駅の手前、鹿児島本線から九州新幹線の高架へ連絡線が伸びています。
かつて九州新幹線新八代鹿児島中央で部分開業した時は、この連絡線を特急リレーつばめが走って、新幹線とホーム対面乗り換えになっていました。

八代駅に到着。ファミリーマートと一体の駅舎になっています。

八代駅には有名な駅弁「鮎屋三代」があって、駅前の「より藤」さんが販売しています。

が、営業は明日から。残念…(^_^;)

鹿児島本線は八代でいったん途切れて、この先の川内までは第三セクター肥薩おれんじ鉄道になっています。

【47本目:八代11:57-出水13:16 肥薩おれんじ鉄道
あちこちウロついていたので、発車ギリギリに乗車。

川内までの全線の乗車券を買おうとしたら、「おれんじ18フリーきっぷ」を売ってくれました。18キッパー向けの割引切符のようです。知らなかった…


八代駅からは肥薩線球磨川沿いに伸びていますが、2020年の豪雨災害で吉松まで不通が続いています。左が球磨川、道路を挟んで右が肥薩線の線路。列車が走っていないので、草に埋もれています。
現在の肥薩おれんじ鉄道の海沿いルートが開通する以前は、肥薩線ルートが熊本と鹿児島を結ぶ鹿児島本線でした。沿線は蒸気機関車時代からの古い駅舎や遺構、ループ線スイッチバックなど見所が多い路線です。何とか復旧するといいのですが…

八代で駅弁が買えなかったので、ファミリーマートのおむすびセットで昼ごはん。

肥薩おれんじ鉄道は、車窓に八代海水俣湾が続く絶景路線です。
海の向こうが天草諸島宇土半島。奥に見える山が島原半島雲仙岳


水俣駅。かつては公害・水俣病で悪名を馳せてしまいましたが、数々の対策の結果、現在では豊かな漁場が戻っています。

美しい水俣

出水に到着。ホーム対面乗り換え。2分の接続。

出水は鶴の飛来地として有名です。


【48本目:出水13:18-川内14:19 肥薩おれんじ鉄道
まだまだ絶景が続きます。外海へ出て東シナ海



向こうに見える島々は甑島(こしきじま)列島。

肥薩おれんじ鉄道線(旧鹿児島本線)は電化されていますが、車両は経費削減のために気動車が使われています。

【49本目:川内14:22-鹿児島中央15:12】
川内で3分の接続。再び鹿児島本線

車内の路線図に、ゴールの枕崎が出てきました!

伊集院(いじゅういん)駅。1984年までは鹿児島交通の枕崎線が、ここから枕崎までつながっていました。今でもあれば枕崎へ早く行けたのですが、現在はバス路線になっています。

鹿児島中央駅に到着。でかい駅で賑やかです。
みどりの窓口は帰省客で大混雑していて、アナウンスによると九州新幹線の指定席は全て売り切れだそうです。

【50本目:鹿児島中央16:02-西大山17:34】
発車前に写真を撮り忘れました。
鹿児島中央駅車両基地。こんな白い列車に今乗っています。

しばらく鹿児島市電と並行して走ります。

市電の終点・谷山電停。日本最南端の電停で、1年前の九州の旅で乗りました。

錦江湾の向こうの桜島。今日は噴煙を噴いています。
実は錦江湾は、桜島を中心とした火山のカルデラに海水が入り込んでできています。錦江湾全体が巨大な火山ということになります。

錦江湾の海岸に沿って走ります。

海の向こうの陸地は大隅半島
大隅半島の先端が佐多岬で、本土(日本の主要4島)の最南端です。レンタカーを借りて一度行ったことがあります。
(公共交通機関では行くのが困難)


宮ヶ浜駅に停車。「長渕剛ゆかりの地」というのは知らなかった…

海と反対の西の空はそろそろ日没。西大山駅ではどうか…?

指宿駅に到着。
指宿と言えば砂むし温泉。更衣室で浴衣に着替えて砂浜に出て、テントの下で砂に寝転ぶと、係員がシャベルで身体に砂をかけて埋めてくれます。砂には温泉のお湯が染み出していて、だんだん身体が温まります。
いい感じの所で砂から出て(濡れた砂なのでかなり重い)、汚れた浴衣を更衣室で脱いで、普通の浴場で身体を洗ってお風呂に入って終了。
とても面白い体験ですが、素っ裸に浴衣1枚で海岸へ出るのが、透けて見えそうでなかなかスリリングです(笑)

JR最南端の駅・西大山駅に到着! 日は沈んでいますが、何とかまだ明るいです。

駅の向こうには、裾野を広げる開聞岳。「薩摩富士」とも呼ばれる綺麗な山です。
この構図、鉄道写真でよく出てきます(^_^)


駅名標

稚内から来たんです!

路線図。右上のさらに続きが鹿児島中央駅

時刻表。下り7本、上り8本。
ちなみにこの後の枕崎行きは1時間20分後(^_^;)
(これでも条件が良い方)

駐車場には車がいっぱい。観光客もいっぱい。
列車が不便なので、やはり車で来る人が多いようです。

日が落ちてだいぶ寒くなってきました。
幸いに駅前に、多少風が避けられる東屋があります。
そして私は北海道仕様の重装備(笑)

太平洋戦争末期、ここの北にある知覧(ちらん)飛行場からは、沖縄へ向けて多くの特攻機が飛び立ちました。
機上の若者たちは、この綺麗な開聞岳を本土の見納めにして、南方へ飛んで行ったそうです。悲しい歴史です。

すっかり夜になり、観光客の車もいなくなりましたが、私と同様に列車を待つ鉄道ファンが数人(笑)

西大山駅で時間待ちする人の参考に書くと、駅前に商店が1軒あります。
(今日は閉まっていました)
自動販売機はあります。
トイレが無いのがつらいかも。

【51本目:西大山18:53-枕崎19:59】
最後に乗る列車、枕崎行きが来ました!
いろいろやっていたら意外に早かったです。

頴娃(えい)駅で1人降りて、2両の列車は私1人。枕崎までに誰か乗ってくるか…?

西頴娃駅で上り列車との交換。上りには数人乗るようです。

最南端の終着駅・枕崎に到着!
結局、頴娃駅から最後まで私1人でした。

最北端の車止めから3100km、ついに最南端の車止めまで来ました!

稚内駅~枕崎駅、日本縦断達成です\(^_^)/

「最北端から南へ伸びる線路はここが終点です。」

枕崎駅。1面1線の無人駅です。

列車はすぐに折り返して行きました。

駅舎に入ると、大きな像に上から見下ろされてギョッとします。

山幸彦(やまさちひこ)だそうです。
一説によると、不正乗車してきた乗客はこの像に棒で叩かれるとか(笑)

最近はいろいろな駅に「駅ノート」が置かれています。
私は滅多に書かないのですが、日本縦断の達成記念に何か書いてみましょう。

ホテルにチェックインして、さて夕御飯。
枕崎駅周辺の飲食店を事前に調べたり、電話で問い合わせたりしたのですが、3日から営業している所が見つかりませんでした。
なので、鹿児島中央駅で名産っぽい弁当を買ってきました。
「鹿児島県産 カルビ焼肉と黒豚角煮弁当」

牛と豚で肉尽くし!という感じで、美味しかったです(^_^)

夕食後、ホテルから出て、枕崎駅そばの銭湯「ひとっ風呂」へ。
中は普通の街の銭湯で、入浴料420円。夜10時までに暖簾を潜ればOK。タオルや石けんも売っています。
(備え付けの石けんやシャンプーはありません)
西大山駅で冷えた身体が温まりました(^_^)

という訳で、日本縦断の旅はこれで終了です。ありがとうございました。
この後、エンディングをアップします。

日本縦断の旅6日目(2023/1/2)

Facebookに過去に書いたものの再録です。



今日は島根県出雲市駅からスタート。
今日の目標は九州上陸、博多です。

朝ごはんですが、駅そばが10時開店で入れないので、昨晩もお世話になったすき家で朝定食。
みそ汁を豚汁に替えたので、また八幡屋礒五郎の七味を投入。美味かったです。
島根県で活躍する八幡屋礒五郎(^_^)

【35本目:出雲市8:02-益田11:19】
山陰本線を西へ向かいます。3時間のロングラン列車。

上の架線は次の西出雲駅の操車場まで。この先は非電化です。

山陰本線の西半分は、日本海の海岸線がずっと続く絶景路線です。
非電化で架線や架線柱が無いので、海の景色を堪能できます。
(海無し県の長野県人は海を見るだけで興奮する 笑)


大田市駅。「おおだ」と濁って読みます。
石見銀山遺跡の最寄り駅。「行くと期待外れの世界遺産」と密かに言われていますが(^_^;、一度行ってみたいです。

沿線の家は赤い瓦屋根が多いです。「石州瓦」という雪に強い瓦で、中国地方で広く使われています。
※石州(せきしゅう)=石見の国(島根県の西半分)

空が晴れてきて、海も綺麗になってきました。

浜田駅に到着。特急通過待ちで何と24分停車。

せっかくなので降りて外へ出てみます。

駅前に石見神楽のモニュメント。ちょうど10時の時報なのか、人形や竜の首が動いて、神楽が流れています。

浜田駅の時刻表。1時間に1〜2本。1時間列車が来ない時間帯もあります。

追い抜かしていく特急スーパーまつかぜ号。気動車ですが時速120kmで飛ばす快速特急です。

折居駅。すぐ向こうは海。

そろそろ益田。向こうに見える島は高島。最盛期には120人余りが住んでいたそうですが、現在は無人島。

【36本目:益田11:23-山口13:12】
この先の山陰本線は接続が悪いので、山口線で南下して瀬戸内側へ出ます。
4分乗り換えでしたが、ホーム向かい側の対面だったので楽でした。
山陰お馴染みの赤いタラコ列車。

これまでと一転して、山の中に入っていきます。


津和野に到着。山間の盆地に広がる古い街並みが有名な「山陰の小京都」。私も以前に観光しました。ここで観光客がかなり降りていきました。
鉄道ファンには新山口からここまで走る「SLやまぐち号」が有名で、先ほど転車台もあったのですが、撮る間も無く通り過ぎてしまいました…

列車は山口県へ入りました。ところどころ雪もありますが、畑にはキャベツや大根などが育っています。南へ来ましたね…

【37本目:山口13:16-新山口13:39】
タラコ列車からタラコ列車へ対面乗り換え。

湯田温泉駅山口県で屈指の温泉街です。

新山口駅に到着。
恐らくICカード対応の改札機の設置工事中。

山陽新幹線も乗り入れる大きな駅です。

SLやまぐち号の広告

乗り継ぎ時間が30分あるので、遅い昼御飯に駅そば。八幡屋礒五郎の七味で食します。
私は駅そばはたいがい天ぷらそばを頼むのですが、天ぷらも各地で違いがあって、海の傍では海老天や小海老が入ったかき揚げ、山間では野菜やキノコがたっぷり入ったかき揚げが楽しめます。

【38本目:新山口14:07-長府14:59】
ここからは山陽本線。瀬戸内レモンイエローの下関行きです。

車内の路線図。この辺りは山陽本線は内陸側、海際は宇部線小野田線が走ります。路線がちょっと入り組んでいます。

このまま下関まで乗っていけば九州へすぐ入れるのですが、あえて3駅手前の長府で下車。
ここも自動改札機の工事中。現在ICカード対応は徳山までですが、近いうちに下関まで対応するのかも。

長府駅

長府からは下関行きのバスに乗ります。
注意としては、バス停が駅から少し離れた国道2号線沿いにあります。

国道2号線の看板。ついに北九州の文字が!(^_^)

サンデン交通のバスに乗るのですが、バス停にあるQRコードを読み取ると、バスがどこまで来ているかブラウザで見られます。やるな!


【39本目:長府駅前15:22-御裳川15:39 サンデン交通バス】
今回の日本縦断で初めてのバス乗車。

御裳川(みもすそがわ)バス停で下車。支払いはモバイルSUICAが使えました。

ついに来ました関門海峡
上を走るのは高速道路の関門橋。向こう岸は九州です!

海に向かって並ぶ長州砲。

本物の長州砲(復元)はこちら。


長州砲、100円入れると何と動くらしい。

動かしてみました。「こいつ、動くぞ!」

幕末より遥か昔の1185年、壇ノ浦の合戦・平家滅亡の地としても知られています。

源義経平知盛の像


「みもすそ川」が出てきます。

ここからは関門トンネル人道で、海底を歩いて九州へ渡れます!
来るのは多分3回目ですが、こんなに観光客がいるのは初めて見た…

人間は無料、自転車・バイクは20円。
(運転はできず、押して歩かないといけません)

エレベーターで地下へ降ります。

案内図。トンネルの距離は780m。


トンネルはこちら。この先は北九州市の門司です。

トンネル内の県境。ついに九州上陸!(^_^)

トンネル口の門司側。

再びエレベーターに乗って地上へ出ます。
いや〜、トンネル内も観光客でいっぱいでした。
(自分もその1人)

向こうの本州から歩いて来ました!

人道出口から関門海峡沿いに東へ回って、和布刈(めかり)公園。

かつて関門トンネルを走っていた電気機関車EF30が展示。トンネル内の海水での錆を防ぐためにステンレスの車体になっています。

案内

この公園からは観光トロッコ列車が走っていて、それに期待していたのですが、動いていませんでした…(^_^;)

カレンダーによると、明日・明後日の土日は運行しているようです。

かつての貨物線を利用して運行されています。

門司港駅方面

【40本目:和布刈17:02-門司港駅前17:17 西鉄バス
仕方ないので、しばらく待ってバスに乗車。

門司港駅に到着。かつて九州の玄関口として建てられた立派な駅舎が、今でも現役で使われています。これは本当にスゴい!

エントランス

みどりの窓口

切符売り場

待合室

2階の旧貴賓室

改札口

連絡船桟橋につながる通路。
関門鉄道トンネルが開通するまでは、下関と船で行き来していました。

【41本目:門司港17:36-小倉17:50】
レトロな駅名標を見ながら発車。

JR九州の車両は、外装・内装ともデザインがカッコいいです。

小倉駅に到着。
門司港駅と打ってかわって近未来的な駅舎。モノレールが駅ビルを貫通しています。

【42本目:小倉18:13-博多19:19 快速】
快速羽犬塚行きで、いよいよ博多へ向かいます。

博多に着きました!
さすが九州一の大都会。イルミネーションが派手です。
今日の移動はここまで。

夕御飯ですが、やっぱり博多ラーメンだろうと思って、駅地下街へ潜って、お馴染みの一蘭へ。

シンプルなとんこつラーメン。美味いです(^_^)
ちなみに入口でかなり行列しました。
(他の店はまだ閉まっている所が多いので仕方ない)
iPhoneでこの先の予定を検索したりして待ったので、それほど苦ではありませんでした。

ホテルに入って、今日はこれで終了です。
明日の目標は、九州を縦断して、いよいよ終点・枕崎です!

日本縦断の旅5日目(2023/1/1)

Facebookに過去に書いたものの再録です。



皆さん、明けましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いします。
元旦の日の出前、姫路城までお散歩。まだ暗い空に浮かび上がる白鷺城。
手を合わせて拝んで、今年の初詣はこれで完了(^_^)

ホテルの朝のチェックアウト。宿泊者は抽選があって、パソコンでスロットを回します。
おお、100mダッシュで愛用している大型ボタンが!
思わず連打したくなりました(^_^)

青春18きっぷ2回目で、姫路駅に入場。

山陽本線ホームに上がって駅そば。元日からやってました!

ここの駅そばは特殊で、関西風の薄い和風だしに、ラーメンと同じくかんすいを使った小麦麺が入っています。戦後の食糧難から生まれた伝統のようです。

そしてまたまた八幡屋礒五郎の七味が登場。ラーメンと同じ麺が不思議な食感ですが、美味しくいただきました。

山陽本線のレモンイエローの電車。この色を見ると「山陽に来たなあ」と感じます。
これに乗って山陽本線を下れば、九州に早く着けます。
が、あえて乗りません。

連絡改札を通って、播但線姫新線ホームへ。
播但線姫新線ICカードが使えないので、もう一度改札をくぐるようになっています。

播但線の電車。かつて首都圏や関西圏で国電として使われていた103系が、まだ現役で走っています。
が、これにも乗りません。

今回乗るのはこちら。姫新(きしん)線の播磨新宮行きの気動車
中国山地を貫くルートで西へ向かいます。
このルートは初めて乗るので、楽しみです(^_^)

【27本目:姫路6:55-播磨新宮7:29】
だんだん夜が明けてきました。車窓から見る初日の出です。

本竜野駅。本竜野は古い街並みが有名で、以前ちょっとだけ散歩したことがあります。

だんだん山へ入っていきます。

【28本目:播磨新宮7:45-作用8:17】
姫新線は運転系統が細かく分かれていて、ちまちま乗り換えないと先へ進めません。
まあ、日本縦断する人のことなんて考えてないですよね…

もう太陽が昇っているはずですが、雲がかかっていて、初日の出は拝めなさそうです。

田舎の風景になってきました。
こういうローカル線、大好きです(^_^)

三日月駅で通過待ち。向こうの山には三日月のマークが!
面白い地名だと思って調べてみたら、何と江戸時代の三日月藩から来ているらしいです。

作用駅に到着。「さよう」と伸ばさずに「さよ」と読みます。物理学科出身の私は「作用・反作用の法則」を連想してしまいます。
向こうのホームに智頭急行線の列車。智頭急行線は山陰・山陽を結ぶ陰陽連絡線の一つで、列車が時速130kmで飛ばせる高規格路線です。
開通によって、関西と鳥取方面が劇的に時間短縮されました。

【29本目:作用8:32-津山9:31】
私は引き続き姫新線をのんびりと西へ向かいます。

この中国山地ルートは、中国自動車道と並走しています。
高速道路の開通で車や高速バスに客を奪われて、鉄道は大幅な赤字路線になってしまいました。

高速バスにどんどん抜かされます(^_^;)

津山駅に到着。

乗り換え時間にダッシュして、津山まなびの鉄道館へ。
大きな扇形車庫。現存する車庫としては、京都の梅小路鉄道博物館)に次いで2番目の規模だそうです。

SLもあります。

転車台。

Nゲージ津山駅周辺のジオラマ

車庫と転車台が再現されています。

鉄道館の案内図。
津山駅は岡山と鳥取方面を結ぶ陰陽連絡の重要拠点だったので、このような大きな機関区が造られました。

今日・元日の昼に、抽選で1名様が汽笛を鳴らせるイベントがあるらしい…

入館券は懐かしい硬券切符。

またダッシュ津山駅に戻ります。
もっと津山観光したかった…

古い駅舎や広い構内からも、かつて重要拠点駅だった歴史が感じられます。
ホームもかなり長く、端の部分は客車列車が走っていた頃を反映して、一段低くなっています。
(客車には床下のモーターなどが無いので、出入口が低かった)


【30本目:津山10:07-新見11:50】
引き続き姫新線を西へ向かいます。

美作(みまさか)落合駅。六角形の鐘楼がカッコいい(^_^)

川に沿ってカーブしながら走っていきます。
古い鉄道路線は、本当に地形に逆らわずに緩やかに敷かれています。

だんだん雪が出てきました。
時々速度制限がかかって、ゆっくり走っていきます。

いよいよ雪山になってきました。

岩山駅。これも古い木造駅舎。

作用〜新見だけで2310円。
18きっぷ1回分が2410円なので、今日の午前中だけで元は取っています。

新見駅に到着。ここも陰陽連絡の拠点駅で、岡山と米子・松江方面を結ぶ伯備線、特急やくもが走っています。今の陰陽連絡のメインルートです。
乗り継ぎが1時間以上あるので、お昼ご飯を探します。

大阪行きの高速バスのバス停。そりゃあ大阪方面へ行くならバスに乗りますよね…


街の中心部を流れる高梁川。南へ流れて倉敷で瀬戸内海に注ぎます。

川岸の土手にはタイルアートがたくさん。


SL、D51

かつてはD51三重連で走っていたとのこと。

明治になって鉄道が開通する前の時代、一番の大量・高速輸送手段は船でした。
新見も高梁川の舟運で栄えたのでしょう。

さすがに元日に開いている飲食店が見つからなかったので、手持ちの食糧に頼ります。
青森のホテルでウェルカムサービスにもらったあんパンと、豊橋で佐藤さんに差し入れていただいた豊橋銘菓「ピレーネ」。

ピレーネはふわふわの蒸しケーキで、生クリーム、カスタードクリーム、チョコクリームの3種類。
ふわふわで甘くて美味しかったです。佐藤さん、ありがとうございましたm(_._)m

新見駅の時刻表。伯備線は特急やくもを含めてたくさん走っています。

対して姫新線は一日8本、芸備線は6本。
しかも芸備線の3本は途中の東城止まりで、その先の備後落合までは一日3本しか行きません。
はい、その備後落合へ行きます!

…と思ったら、何やら不穏な掲示
乗務員がコロナに罹ったため、備後落合からの芸備線三次方面、福塩線福山方面が運休とのこと。
大丈夫、私は木次線で山陰方面へ北上する予定です。

【31本目:新見13:02-備後落合14:27】
…と思ったら、列車の車内アナウンスで、何と木次線は雪のため全て運休とのこと。つ、詰まった…(^_^;
木次線はタクシー代行輸送があるそうですが、時刻表をいろいろ調べた結果、備後落合からそのまま新見へ折り返すことに。
まあ、旅しているとこんなこともあります…

東城駅。ここから先の備後落合までの芸備線は、一日3往復しか列車が無い閑散区間です。
営業係数(100円稼ぐのに必要な経費)が何と25000で、日本一の赤字路線と言われています。

ただ今日に限っては、私のような鉄道好きで車内は満員。
備後落合駅秘境駅として有名ですからね。

東城から川沿いに上っていきます。恐らく速度制限25kmで、ゆっくり走ります。

本格的に雪が増えてきました。

小奴可(おぬか)駅。雪に埋まっています。この様子じゃ木次線が運休になっても仕方ないかも…

備後落合の1つ手前、道後山駅。雪が増えてる…(^_^;

ついに備後落合駅に到着!
秘境駅として有名で、周囲にはほとんど人家がありません。

向かいのホーム(左側)に三次行きの列車。この列車は幸いに動いていたようで、多くの人が乗り換えていきました。
私は、乗ってきた列車(右側)が折り返し新見行きになるので、そのまま乗っていきます。

備後落合駅も陰陽連絡の要衝で、構内は広く、ホームも長いです。かつては200人もの駅員が働いていたこともあったそうです。

向こうには、蒸気機関車時代に使われていた給炭台と転車台。

1番線、木次線のホーム。
ここから山陰本線宍道駅まで木次線が伸びています。やはりかつての陰陽連絡ルートで、ループ線や三段スイッチバックがある、とても面白い路線です。
本当はこれに乗るはずだったのですが、今日は全て運休。線路が雪に埋まっています(^_^;

駅舎の中は、駅の歴史を語る写真や図が展示されています。
が、新見行きがわずか10分停車で折り返すので、ゆっくり見ている暇がありません(^_^;)

今日は観光客で賑わっています。
木次線方面へのタクシー代行輸送にも、結構な人が行ったようです。

【32本目:備後落合14:37-新見16:01】
折り返して新見へ戻ります。まさか一往復することになるとは…
閑散区間の乗客数に貢献したと思いましょう。

2回目なので、撮影ポイントがわかりやすい(^_^)
山に入ると電波が弱くなって投稿できなくなるので、タイミングを計ります。

東城駅まで戻ってきました。地元の人らしい乗り降りが結構あります。帰省してきているのかな?
(人は写真に撮れないので文のみ)

野馳(のち)駅。かつての繁栄を物語る立派な木造駅舎が多いです。

新見駅に戻ってきました。
ちょっと予定外の事態なので、新見から米子まで特急やくもの力を借ります。
新見駅の窓口で急いで発券。乗車券と特急券で3270円。今日さんざん乗ってきた18きっぷより高い…(^_^;

伯備線ホームに上がります。特急やくもより先に、新見止まりの普通列車が到着。こののっぺりした顔は、中間車を無理矢理改造して運転台を付けたタイプですね。

【33本目:新見16:09-米子17:22 やくも17号】
久々の特急列車です。

さすがに快適な座席(^_^)

米子に到着。駅は絶賛工事中。


米子駅からは境線が境港まで伸びています。
境港には水木しげる記念館があって、境線の列車も「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラでラッピングされています。

境線のホームは、1番線のホームを一部切り欠いた0番線。普通の名付け方法だと思うのですが、一説によると「霊番線」だとか…


境線の各駅も「ねずみ男駅」などと別名が付けられています。ここまで徹底するのはスゴい。

境線は、昨日書いた武豊線と同様に、山陰地方に鉄道を敷く資材を境港から運ぶために、山陰で初めて敷かれた鉄道です(1902年)。
米子駅はその境線と山陰本線を結ぶ重要なターミナルで、大きな機関区、扇形車庫や転車台などが残っています。
(イベントの時のみ見学可能)

【34本目:米子17:45-出雲市19:05】
山陰本線を西へ進みます。
電化区間を走る米子発出雲市行きですが、ディーゼルのキハ47。俗に「タラコ」と呼ばれる、山陰ではお馴染みの赤い列車です。

車内の路線図。本当は備後落合から、黄色い木次線宍道へ北上したかったんですが…
結局、緑色の伯備線周りに。

備後落合から来るはずだった宍道(しんじ)駅。
木次線の木次(きすき)行きが停まっています。途中の木次までは運行されているのでしょう。

出雲市駅に到着。予想外の大回りでしたが、何とか着きました。今日の移動はここまで。
出雲大社の地元らしく、神殿風の三角屋根が手前に建っています。

ホテルにチェックインした後、例によって夕御飯探し。
が、元日なので居酒屋くらいしか開いていません。
出雲市駅には駅そばがありますが、残念ながら19時で終了。木次線が動いてたら間に合ったんだよ〜(^_^;

そんな訳で、駅の南口へ出て、今夜も牛丼屋さん。今度はすき家
こんな時に牛丼チェーンってありがたいですね(^_^)

タブレット端末で注文する仕組み。

牛すき鍋定食、いつものように生卵は鍋底に投入して煮卵に。美味しかったです。身体が温まりました。

今日はこれでお終い。
明日の目標は、九州へ上陸して博多です!