SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

「日頃の不満」掲示板

 私の本業・上田市マルチメディア情報センターで活動するパソコンクラブ「十勇士クラブ」では、地元のガールスカウトの子ども達にパソコンの使い方などを教えるサポートをしています。
 先日、ガールスカウトの「マルチメディア集会」があり、十勇士クラブの事務局をしている私は、シニアスカウト(中学生)〜レンジャースカウト(高校生)の女の子達に「メディアリテラシー講座」の話をしました。
 毎回、パソコンや携帯でのネット利用の注意点などを話しているのですが、今回は「日頃の不満を掲示板に書いてみよう」というテーマでやってみました。
 こちらで「日頃の不満ぶちまけ掲示板」というページを用意して、子ども達やリーダーの大人達にパソコンで開いてもらい、「日頃の学校や家での生活で不満に思っている事などを書いてください」といろいろ書き込んでもらいました。
 15分ほど書いてもらったのですが、たくさんの不満が出てきました。「担任変えて欲しい」「特定の子ばかりえこひいきする」「政府の人たちは国民のことを考えて欲しい」などなど…。みんないろいろな不満やストレスを感じながら生活していることがよくわかりました。
 一通り掲示板に書き込んでもらった所で、子ども達に質問しました。
 「メディアリテラシーの講座で『人を傷つけるような書き込みをしてはいけない』ってよく言われるよね。でも、今書いてもらったように、みんないろんな不満やストレスを抱えてる。いくら『いけない』って禁止されても、そうした気持ちは無くならないし、きっとどこかで出てきてしまう。じゃあ、どうしたらいいと思う?」
 「うーん…」子ども達は考え込みます。これは学校のテストと違って、決まった答えがない、難しい問題です。やがて、「スポーツで体を動かして発散する」といった話が出てきました。
 「そうだね。別な事で発散するっていうのも一つの手かもしれない。でも本当は、その問題そのものにちゃんと向き合って考えないと解決しない。例えば『担任変えて欲しい』っていう書き込みがあったけれども、それは担任の先生と何か誤解があったのかもしれないし、うまく伝わらないことがあったのかもしれない。お互いに確かめたり、直さなきゃいけない所は直したり、その問題そのものをどうにかしないと、結局は解決しないよね」。そんな話をしました。
 最近、学校裏サイト掲示板などで人をいじめたり傷つけたりする書き込みをすることが、大きな問題になっています。「学校裏サイト禁止」「携帯禁止」といった「禁止」や「取り締まる」ことばかりが話題になるのですが、果たしてそれでいいのでしょうか。
 ネットや携帯電話の問題は、子ども達の心の問題が表に現れた「結果」に過ぎません。目に見える表の現象ばかりを見て、それを取り締まろうとするのではなく、元にある原因―子ども達の心の問題にちゃんと向き合わないと、本当には解決しないのです。
 「『大人ってどうして表の目に見えることしか見ようとしないんだろう』って思わない?」と聞くと、スカウトの子ども達はうんうんと頷いていました。
 子ども達の本音が伺えるこうした機会に、我々大人は大いに反省しないといけません。
 そして、これから5年後、あるいは10年後、今の子ども達が成長した時には、目に見える表のことばかりでなく、裏にある心の問題にちゃんと向き合える大人になって欲しい、そう願っています。
(追記)
 …などと書いていたら、「文部科学省が『小中学校で携帯持ち込み禁止』の指針を出す予定」というニュースが飛び込んできました。
 「禁止」にしても何の解決にもならないし、むしろ家庭や学校での”大人側の手抜き”を促進して、子どもの不信感を増やすだけだと思うんですが…。
 こうした「審議会」「懇話会」のメンバーって中高年男性が多いので、特に女の子に多い「コミュニケーションしたい気持ち」が生理的に理解できないんですよね。どこかでフィードバックできないかな?