SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

「携帯禁止」に物申す:(3)「いつでもメール」は孤独の裏返し

 携帯メールでの「30分ルール」というのをご存知でしょうか。

友達へメールを出した時、返事が返ってくるまでの時間が、
 15分かかると→65%の子どもが「遅い」と感じる。
 30分かかると→85%の子どもが「遅い」と感じる。
モバイル社会研究所の調査より)

 私たち大人は、メールというのはFAXと一緒で、自分が都合のいい時に出して、相手も都合が付いた時に読むものというイメージがあります。
 しかし子ども達にとってメールは電話と一緒で、「30分以内に返事を書くのが当たり前」のリアルタイムなメディアなのです。今では「30分ルール」から「15分ルール」に時間が縮まっている、という話もあります。
 それだけすぐに返事を書くためには、学校の授業中でも、食事中でも、携帯を手離さずにひたすらメールを打つことになります。大人からしたら「授業中はやめなさい」「食事終わるまで待ってなさい」と言いたくなります。
 そもそも、子ども達はなぜそんなに頻繁にメールをするのでしょうか?
 例えば、ある高校生の女の子Aちゃんが、友達のBちゃんへメールを出したとします。Bちゃんはきっと、御飯を食べたり、宿題をしたり、やらなければいけないことがたくさんあるでしょう。でもそれらを置いてBちゃんがすぐメールを返してくれたら、それはAちゃんにとって「私はBちゃんにそれだけ大切に思われている」という友情の証明になるのです。
 逆にBちゃんからメールをもらったら、Aちゃんは「すぐに返事を出さないと私の友情を疑われる」と思って、何を置いてもすぐにBちゃんへ返事を書こうとします。
 そうしてメールをやり取りしていくと、口に出した言葉と違って、携帯の中に全て保存されていきます。子ども達は過去のメールをよく読み返すそうですが、それらは「私はこれだけ○○ちゃんとやり取りしている」という友情の証明アルバムなのです。
 大人からすれば「なぜメールなんかで友情を証明しないといけないんだ」と思うでしょうが、これは逆に「そうまでして友情を証明しないといられない、それだけ寂しい思いがあるんだ」と受け止めるべきなのだと私は思います。
 先の記事で、「15歳の子ども達は孤独感30%」というユニセフのレポートを出しました。頻繁なメールのやり取りも、そうした孤独感の裏返しです。携帯を禁止したところで、そうした気持ちは無くなりません。