SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

「携帯禁止」に物申す:(4)なぜ人を傷つける書き込みを?

 いわゆる「学校裏サイト」などの掲示板で、人を傷つける書き込みをすることが大きな問題になっています。よくある書き込みのパターンを取り上げて、その理由や心理などを考えてみたいと思います。

【例1】個人攻撃、いじめ相談

「○○、気に入ラネ。カス」
「おかしいよね、 ○○。市ね」
「奴のメアド つxxx@xxx.jp」

 このように、個人を攻撃したり、傷つけたり、現実世界のいじめの情報交換、相談などが掲示板で行われます。また、ターゲットの子の名前、写真、住所、メールアドレスなどの個人情報がさらされてしまったりします。

【例2】相手のことを簡単に否定する

「この間○○買ってもらった」
「えーっ、普通そんなの買わないよ」
「信じらんない。サイテー」

 掲示板に限らず、教室の実際の会話でもこうした「○○買ってもらった」という話題はよくあるのですが、それを周囲の人が簡単に否定してしまうことがあります。
 先の個人攻撃の書き込みもそうなのですが、日頃からその子自身が周囲から受け入れられていない、あるいは傷つけられている状況の反映ではないか、と私は思っています。
 自分が大切にされている子は、他人の事も大切にします。逆に自分が傷つけられている子は、他人の事も傷つけてしまいます。
 また、もう一つ思うのは、「肯定・同意するよりも、とりあえず否定する方が自分が傷つくリスクが少ない」ということです。
 例えば、食べ物やマンガなどの話題で「僕、○○が好き」と言った時、友達から「えー、俺はあんなの嫌い」と言われたら、とても傷つきます。自分が好きな物や、それを好きでいる自分を否定されてしまうからです。
 逆に、最初から「僕、○○なんて嫌い」と言っておけば、友達から「俺も○○なんて嫌い」と言われても、傷つかずに済みます。
 ですから「○○が好き」と言うのは、「○○が嫌い」と言うより何倍も勇気が必要です。だからと言って、あらかじめ予防線を張って自分の本当の気持ちを表現できないのは、とても寂しい事だと私は思います。

【例3】相手の間違いを指摘する

「これって○○だよね」
「△△だろ、バーカ」
「アホなヤツは無視」

 これもよくあるパターンですが、ある人の書き込みが間違っていた時、周囲から文字通り袋だたきに遭ってしまうことがあります。
 私が考えるに、これは学校教育の悪影響ではないでしょうか。
 学校のテストだったら、間違いを指摘すれば○をもらってOKです。そして間違った子には、時に居残りや宿題などの罰が与えられたりもします。そういう環境で育ってくれば、「正しいことを言えば何をしてもいい」「間違った奴に対しては何をしてもいい」などと学習してしまいかねません。
 しかし、現実社会は違います。現実の人間関係では「正しいことを言う」よりも「よりよいことを実現する」ことの方が大事です。いくら口で正しいことを言っても、それで人に迷惑をかけたり、傷つけたり、今以上によりよいものを作れないのなら、意味がありません。

まとめ

 これらの掲示板の書き込みは、子ども達が日頃どんな気持ちで生きているのか、他人に対してどう思っているか、といった心のありようが反映されています。「学校裏サイト禁止」などとその場所だけを取り締まっても、問題は解決しないことはおわかりでしょう。