SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

大人の皆さんへ:(9)怒る回数を減らすには?〈時間割りを作る〉

 私は情報センターで、子ども向けのセミナー(「上田萬画大学」「サマースクール」など)の企画・運営を担当しています。
 私のこれまでの経験ですが、子ども達は
 「今、何をしなければいけないのか」
 「いつまでにしなければいけないのか」
の2点がはっきりしていないと、セミナーの途中で確実にダレます。やる気を無くし、こちらの言うことを聞かなくなります。
 それを防ぐために、私はセミナーのテキストに必ずスケジュール表を入れます。そして最初に「今回のスケジュールはこうなっています」と全体の流れを説明します。
 セミナーに入ってからも、スケジュール表を元に「この時間は作品の絵コンテを書いてください。時間は3時までです」と、「課題」と「期限」をはっきり伝えるようにしています。そうすると子ども達もちゃんとその通りに動いてくれます。
 そう考えると、学校の「時間割り」というのは実に良くできたシステムです。1時間目、2時間目…とちゃんと時間が区切られていて、それぞれの時間にやる内容がきっちり決まっています。表として視覚的に時間の流れが見られますから、子どもにもわかりやすく、先の見通しが立って安心するのです。
 子ども達は学校生活で「時間割り」に慣れていますから、家庭でもぜひ応用しましょう。
 例えば、日曜日にお出かけする時、子どもに「早く」とばかり言っていないでしょうか? 「次に○○行くんだから早く」「やだあ」などとケンカになっていないでしょうか。
 (余談ですが、子育て中のお母さんが子どもに一番言う言葉は「早く」だそうです)
 出かける前に、簡単でいいのでその日の「時間割り」を紙に書いて、「今日はこういう時間割りで行くから」と子どもに渡してみましょう。例えば、

2:00 家を出発
2:30 歯医者の予約
3:00 ○○で服を買う
3:30 ◇◇でおやつを食べる
4:00 □□スーパーで夕ご飯の買い物
4:30 家に帰る

 もちろんなかなか予定通りに行かないこともあるでしょう。例えば服を買う時に「あれがいい」「これは嫌」などとなかなか決まらずに時間をオーバーするかもしれません。
 その時は「服を買うのに時間がかかったから、◇◇のおやつは◎◎に変更」と、時間割りの内容を書き直して見せれば、子どもにもわかりやすいでしょう。不満があっても、時間割りを見れば「後ろの時間に食い込んでいる」ことがわかりますから、子どもは納得せざるを得ないでしょう。「自分がやったことは自分で責任を取る」ことを学ぶ意味でも大事です。
 逆に、服を選んでいる時に時間割りを見せて「3時半までに決めないとおやつの時間が無くなるよ」と言えば、子どもは「ここで服の選択に時間を使うか? それとも次のおやつの時間を確保するか?」と考えるようになります。これは、自分で自分のスケジュール管理をする「自立」「自律」の訓練になります。
 逆に、目で確認できる時間割りが無いまま予定が変わってしまうと、子どもは訳がわからなくなって、いくら「早く」と急かしても「え〜」「やだ!」となってしまいます。
 …とは言うものの、私は独身で自分の子どもがいないので、この「時間割りお出かけ作戦」は試せていません。上に書いたように、情報センターの子ども向けセミナーでは時間割りが有効なことはわかっているのですが。
 そんな訳で、子どもをお持ちの保護者の方はぜひ実際に試してみて、「こうしたらうまくいった」「ここはこうした方が良い」などのレポートを送っていただけるとありがたいです。お待ちしています。
 えっ、「私自身がそんなに時間通りに動けない」? そういう保護者の方は、まず自分の時間割りをちゃんと書けるようにしないといけないですね。そうでないと、子どもに何も言えません。