6日(日)に行われた地域づくりイベント「信州上田夏季大学2009」で、分科会「子どもと携帯電話」をやりました。
講師には下田太一さん(合同会社ロジカルキット)をお呼びしました。
分科会の参加者は、私の人徳の無さか(^^;)5人と少なかったのですが、その分ワークショップなどで深めた話ができてよかったと思います。
分科会の流れは、まず午前中〜午後2時くらいまで、下田さんが子どもと携帯のいろいろな問題の現状や分析について、私・斎藤が心の面から考えた問題の見方について、代わる代わる話しました。話した項目は以下のとおりです。
- ネットで出会う、つながりを求める子ども達
- ネットいじめ
- プロフ・ブログなどのコミュニケーション
- 有害情報、フィルタリング
- 始終メールをする
- 地域社会での情報教育
休憩を挟んで、後半はワークショップを行いました。
「子どもと携帯の問題と対策」というテーマで、KJ法で参加者の意見を出してみました。
写真ではよくわからないと思いますが、この模造紙の全体の内容については、別途まとめてみたいと思います。
とりあえず「全員が自分の意見を出せればいい」と思ってKJ法を行ったので、全体の結論をまとめることはしませんでした。
個人的な感想としては、後半のKJ法をやりながら、「子どもの携帯を制限したい人が多いんだな」「『携帯を使っているとコミュニケーション能力が下がる』などのネガティブな認識が多いんだな」ということを改めて感じました。
例えば「携帯を使っていると子どものコミュニケーション能力が下がる」という話がよく出るんですが、こうした事を言うためには、
- 「コミュニケーション能力とは何か、いいコミュニケーションとは何か」
- 「コミュニケーション能力のある/なしはどうやって計れるのか、どうやって判断するのか」
- 「子ども達のコミュニケーション能力が下がっているとして、それは本当に携帯やネットのせいなのか」
といった議論が必要だと思うんですね。どうもそうした議論無しに、「子ども達が自分達(大人)とは違うことをやっている。おかしい。変だ」といった感覚的・感情的な所だけで言われている気がしてなりません。
子ども達からしたら「大人が理解してくれないだけで、俺たちはちゃんとコミュニケーションしている」と思うかもしれません。
私は「子どもの気持ちにできるだけ寄り添いたい」「大人の価値観の物差しを押しつけても、子どもの気持ちは変わらないし、説得できない」と日頃から思っているので、こう思うのかもしれませんが。