現在、自宅サーバーとして、Core 2 Quad搭載の自作マシンが24時間動いているのですが、MovableTypeの再構築時以外はCPUパワーをもてあましていて、通常のWebサーバー稼働時はCPU使用率が数%しかありません。
もったいないので社会貢献しようと思い、SETI@homeを入れてみました。
○SETI@home日本語サイト
http://www.planetary.or.jp/setiathome/home_japanese.html
南米の電波天文台の観測結果を、世界中からボランティア参加したコンピューターで計算して、宇宙人からのメッセージが無いかを検索するプログラムです。
計算プログラムをインストールすると、インターネット経由でサーバーから計算課題が飛んできて、それをPCが自動的に計算して送り返します。
計算負荷は自由に設定できて、とりあえず「CPUコアは4個全部使う」「CPU負荷は80%まで」としてみました。最初は「CPU負荷100%まで」にしておいたら、Webブラウジングするにもカクカク動作になってしまったので、80%に抑えました。
また、グラフィックボードのGPUで計算処理をする「CUDA」に対応していて、私のマシンではCPUコア分の4個+GPU分の1個、合計5個の計算課題が一度に飛んできます。
シャカシャカ計算している画面を眺めていると、ちょっと社会貢献している気分になれます(笑)
最近、「事業仕分け」でスーパーコンピュータ開発予算が話題になっていますが、このSETI@home全体の計算能力は600T(テラ)FLOPSほどあるそうで、現在の最高レベルのスーパーコンピュータに匹敵します。世界中のボランティア参加でこれだけの能力が得られたというのはすごいことですね。
現在のSETI@homeは、BOINCという分散コンピューティングプロジェクトの一員になっています。
○BOINC日本語サイト
http://boinc.oocp.org/indexj.php
BOINCには他にも、タンパク質の構造解明、気象シミュレーション、医学、量子力学分野など、いろいろな計算課題があります。パソコンを長時間動かしているけどあまり働かせていないという方は、余っているCPUパワーを社会貢献に使ってみてはいかがでしょうか。