仕事の休日に上京して、「あすなひろし原画展」を見てきました。
あすなひろしさんは、繊細な描線、抒情的なストーリーなどが特徴のマンガ家さんで、主に60年代〜80年代にかけて少女マンガ、少年マンガ、青年マンガなどで幅広く活躍された方です。
熱心なファンも多く、他の作家さんにも多大な影響を与えた方ですが、残念ながら2001年に他界されています。
会場はビルの地下にあるギャラリーで、あすなさんの生涯の紹介、活動年表や生原稿が多数展示されていました。
原稿を見て改めてその繊細・緻密な描画に驚かされました。例えば黒髪の流れや黒服のしわなどを表現する細く白い線を、ホワイトで描くのではなく、周囲を黒で塗って紙を細く塗り残して出していたり、印象的な書体のタイトルロゴや作家名も手書きできっちり描いているのです。
僕があすなひろしさんを知ったのは、少年チャンピオンで連載された「青い空を、白い雲がかけてった」からですが、帰りがけに完全版の文庫を買ってきました。
70年代の作品ですが、描かれているテーマは今読んでも全然古びていなくて、これから読む若い読者にもおすすめです。
amazon:青い空を、白い雲がかけてった
「あすなひろし原画展」は14日まで開催されています。興味のある方はぜひ出かけてみてください。