SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

ThinkPad Tablet 2(英語版):ペンで線を描く

Tablet2上のグラフィックソフトでのペンの筆圧動作については、以前の記事で書きました。
筆圧の動作についていろいろ気になったので、近所の電器店Wacomタブレットの最新版「BAMBOO Comic」(CTH-470/K2)を買ってみました。

実売1万1千円ほどでした。
TabletPC APIで筆圧が効くというセルシスのグラフィックソフトの簡易版「IllustStudio mini」「ComicStudio mini」の他、「Pixia」「水彩Lite」が付属しています。
タッチ対応の製品なので、いずれデスクトップPCをWindows8にした時にもいろいろ使えるのではないか?と目論んでのお買い物です。

Tablet2にドライバや付属ソフトをインストールして、試してみました。
※ちょうど1/25付で最新ドライバ「V5.3.2-1Jwdf」が公式サイトで公開されたので、それに更新しています。
ペンとタッチの両方で、Tablet2が操作できます。
タブレット面のタッチでマウスポインタが移動し、タップでクリックやダブルクリック、2本指のスワイプでスクロールなどができます。
「もしかするとTablet2と同じデジタイザーで、ペンが流用できるのでは?」と期待したのですが、やはりダメでした。
Tablet2のペンをBAMBOOタブレットで使っても反応しませんし、BAMBOOのペンはTablet2のガラス面では反応しません。
細いTablet2のペンは失くしそうで心配なのですが、ペンの流用はできないようです。

さて、付属ソフト「IllustStudio」を使ってペンで描いてみます。

IllustStudioの環境設定画面。「使用するタブレットサービス」の項目で、「WinTab」「TabletPC」のどちらを使うかを設定できます。
ここで設定後、一度ソフトを終了して再起動すると、設定したAPIが有効になります。

TabletPC APIに設定すると、Tablet2のペンでちゃんと筆圧が効きます。
力加減が難しいのですが、これは筆圧の設定で変えられます。
BAMBOO Comic付属のソフトの中では、ComicStudioもIllustStudioと同様にTabletPC APIを設定すれば筆圧が効きますが、Pixiaと水彩LiteはWinTab APIを使っているらしく(APIの設定画面は無い)、Tablet2のペンでは筆圧が効きません。

いただいたコメントで、ペン動作に対するレスポンスがどうか?という質問があったので、線を描く様子を動画で撮ってみました。
SAI、Photoshop 7、IllustStudioの順に試しています。

レスポンスはIllustStudioが一番良く、SAIは普通、Photoshopは素早く描くと遅れる感じがあります。
もっとも、Windows8に正式対応しているのはIllustStudioだけです。
SAIは現在の正式版は2008年に作られたバージョンです。新バージョンが開発中でテスト版が公開されていますが、そちらでもWindows8環境は「検証の結果、描画の遅れが回避できないので非推奨」になっています。
http://www.systemax.jp/ja/sai/devdept.html
Photoshop 7に至っては、2002年発売の古いソフトですので、多くを求めるのは酷だと思います。
最新版のPhotoshop CS6も持っているのですが、メインのデスクトップ機で使っていますので、Tablet2には入れられません。そもそも10.1インチの小さい画面では使いづらいでしょうし。

いずれにしても、筆圧の問題さえクリアすれば、Tablet2を外へ持ち出してお絵かきするのもいいんじゃないでしょうか。