SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

野球ルーレット

ロジックIC回路で動く、野球盤っぽいルーレットを作ってみました。

動画はこちら。

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電源は裏面の単4電池×3本です。

遊び方

  • ACTIONボタンを押すと、ピッチャーが投球した後、バッティングのルーレットが回って結果が表示されます。走者や得点の管理は人間がやってください(笑)
  • バッティング結果は10種類で、三振(K)、ファーストゴロ、セカンドゴロ、サードゴロ、内野フライ、レフトフライ、ライトフライ、シングルヒット、ツーベースヒット、ホームランです。チーム打率3割の強打線ですが、そのままだとフォアボールが無い、内野ゴロや外野フライでの進塁が無いなどで、意外に点が入りません。人間の運用ルールでカバーしてください。
  • バッティングのルーレットが止まったら、RESETボタンを押すと、ボールがピッチャーに戻ります。再びACTIONボタンを押してルーレットを回してください。

回路図

  • 回路は以前作った電子ルーレットの応用です。トランジスタ2個の弛張発振回路でクロック信号を作り、シフトレジスタ・4015と10進カウンタ・4017へ入力しています。ACTIONボタンを押すとコンデンサC1に充電されて発振がスタート。ボタンを離した後はC1の電力を消費して発振するので、電力が無くなってくるとルーレットがだんだんゆっくりになって止まります。
    発振回路の電流の一部はフォトトランジスタを通っているので、周囲の光の加減でルーレットが回る時間が変わり、ヒットを狙うのを難しくしています。
  • 4015のシフトレジスタ1個を使って、ピッチングをLEDで表示しています。電源ON直後はQ0A~Q3Aが全てLなので、最初のLED・P0が光ります。発振回路からクロックが入力されると、データ入力DAは常にHなので、Q0A~Q3Aが順にHに変化します。電流がH→Lの方向へ流れるので、LED・P1~P3が順に光ります。
  • 10進カウンタ・4017はバッティングのルーレットを表示します。発振回路からのクロック信号はCLK-Iへ入力されていて、CLOCK入力がHの時にCLK-Iの立ち下がりでカウントします。電源ONからピッチングP0~P3を表示するまでの間は、CLOCK入力がLなのでカウントしません。また4015の出力Q3Aにつながっているデジタルトランジスタ・DTC143ELのベース入力がLなので、トランジスタはOFFとなり、バッティングのLED×10個はGNDにつながらないので電流が流れず光りません。
    ピッチング表示が終わって4015のQ3AがHになると、4017のCLOCK入力がHになり、CLK-Iへ入るクロック信号でカウントを始めます。同時にデジタルトランジスタ・DTC143ELがONになるので、バッティングのLED×10個が光って回ります。
    つまり、ピッチングは最初の1回だけ表示して、後はバッティングのルーレットが回るようにしています。またDTC143ELのスイッチングによって、ボールが同時に2個表示されないようにしています。
  • リセットボタンを押すと、4015と4017のRESET端子がHになり、ICがリセットされて最初の状態に戻ります。

基板データ

*いわゆるB基板のサイズで設計しています。B基板用のケースやパネルが使えます。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。

(C) 2023 Shiro Saito (https://www.ichigoaman.jp)

材料

以下の順番ではんだ付けすると作りやすいです。

はんだ付けが終わったら、ICをソケットにはめます。向きを間違えないようにしてください。