★この記事は「IchigoJam Advent Calendar 2020」にエントリーしています。
IchigoDakeを差して動かすLEDメガネです。LEDの光らせ方をBASICプログラムで変えられます。
動画はこちら。
以前から共立電子で、LEDが光る「エモグラス」が販売されています。
eleshop.jp
「エモグラス」はPCN関連の教室でもよくネタになっているのですが、
- Arduino互換機で動いていて、点灯プログラムを変えるのが難しい。
- モバイルバッテリなどの電源を別に用意して、micro-USB端子につながないといけない。
それらを改善したいと思って、今回の「DakeGlass」を作りました。
円形LEDは、amazonなどで売っている安い品です。フルカラーLED・WS2812Bが12個載っています。
裏面の端子が「DI・5V・GND・DO」と4つ並んでいる物を選んでください。
メガネ基板に、円形LED、スライドスイッチ、14ピンヘッダをはんだ付けします。
円形LEDは、位置を決めて両面テープで固定して、基板裏からハンダを流し込んで接続します。
左右のツル基板には、単4電池ケースをはんだ付け。電池ケースが頭の外側に来るように、左右で反対の面に付きます。
メガネ基板とツル基板は、90度の角度で組み合わせて、電極同士をハンダ付けでつなぎます。動作を確認した後に、接着剤(多用途アロンアルファ)で固めます。
ツル基板の後ろ側にホールがあるので、左右のツルをゴムバンドで結んで、頭の後ろで締まるようにします。
IchigoDakeにLEDを光らせるBASICプログラムを入れて、メガネ基板のピンヘッダに差します。これで完成です。
基板データ
- Fusion PCB用ガーバーデータ(ZIP)メガネ基板[145x57mm]
- Fusion PCB用ガーバーデータ(ZIP)ツル基板(2枚割り付け)[100x24.5mm]
*メガネ基板はサイズが大きいので、製作費が割高になります。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。
(C) 2020 Shiro Saito (https://www.ichigojaman.jp)
材料
- waves 外径 50mm WS2812B 12個 5V 円形 リング
- 他にも同等品がいくつも出品されています。裏面の端子が「DI・5V・GND・DO」と4つ並んでいる物を選んでください。
- 基板用スライドスイッチ SS-12D01-VG4
- ピンヘッダ 1×40 (40P)
- 電池ボックス 単4×1本 ピン
- 左右で2個必要です。電池ケースが頭の外側に来るように、左右で基板の反対の面に付くので、はんだ付けの時に間違えないようにしてください。
プログラム
一般的なWS2812Bテープの制御と同様に、配列変数にRGB値をセットして、WS.LED命令で出力します。
IchigoDakeのファイル0にこのプログラムを入れて、スイッチONで自動起動させるといいでしょう。
10 @ARUN:'*DakeGlass 20 CLV:VIDEO 0 30 WS.LED 24 40 FOR N=0 TO 23 50 L=N*3 60 [L]=RND(30) 70 [L+1]=RND(30) 80 [L+2]=RND(30) 90 WS.LED N+1 100 WAIT 6 110 NEXT 120 ' 130 FOR N=1 TO 24 140 COPY #890,#88A,-138 150 [0]=RND(30) 160 [1]=RND(30) 170 [2]=RND(30) 180 WS.LED 24 190 WAIT 10 200 NEXT 210 RUN
このメガネの回路は、右目(0時→11時へ時計回り)→左目(0時→11時へ時計回り)の順で、合計24個のフルカラーLEDが数珠つなぎになっています。
タイマーICと組み合わせれば、簡単な時計も作れそうです。