※年末年始休みで、「日本縦断の旅」に挑戦しました。Facebookに写真とメモを上げていたのですが、あらためてブログ記事に1日ずつまとめます。
日本最北端・稚内駅の朝。ここから日本最南端の終着駅・鹿児島県の枕崎駅を目指して、日本縦断の旅が今日からスタートです。
枕崎駅はこの線路の3100km先です。果たして何日かかるのか?
旅好きの私はこれまで北海道も鹿児島も何回か行っているのですが、一気に日本縦断はやったことがなかったので、楽しみです。
今回の日本縦断の旅では、前半は北海道・東日本パス、後半は青春18きっぷを使います。
基本的に普通列車の旅ですが、スケジュールの都合もあって一部は新幹線や特急を使う予定です。
新幹線をフルに使ったら2日で最南端まで行けてしまうのですが、今回はゆっくり旅を楽しみたいと思います。
稚内駅の時刻表。1日7本しかありません。
これから乗る列車は10:28発の名寄行き。だいぶ遅いスタートですが、この前の普通列車は5:21発の名寄行き。さすがに5時スタートはキツイのと、真っ暗で車窓が何も見えないと思ったので、ゆっくりスタートにしました。
稚内の駅ビルは、1階にショップ、カフェ、食堂、セイコーマートなど。2階はコミュニティ施設と映画館が入っています。
2階の映画館。「すずめの戸締まり」ここで観ても良かったな…
10時に立ち食いそば屋が開いたので、朝ご飯にかけそば。ピンクのなるとがカワイイ(^_^)
今回の日本縦断の裏テーマは「駅そばを八幡屋礒五郎で食べる」。
駅そばは旅の楽しみの一つですが、食べている時に私が思うのが「ここに八幡屋礒五郎があったら…」
八幡屋礒五郎は長野市の善光寺門前にあるお店で、ここの七味唐辛子が最高に美味いのです。普通の七味とは味や香りが全然違います。
長野県内ではスーパーで普通に売られているので信州人にはお馴染みの味なのですが、今回はその七味缶を持参してきました。
駅そばも最近は店の数が減っているのですが、各地の駅でチャンスがあれば、八幡屋礒五郎で駅そばを楽しみたいと思います。
駅ビルから見下ろす稚内駅のホーム。1面1線だけです。
駅へ入場。枕崎までは3100km。
【1本目:稚内10:28-名寄14:17】
1両だけのディーゼルカーです。
佐川の荷物が乗っています。
稚内市街地を抜けて、原野を走って行きます。
よく線路にエゾシカが出てきて徐行運転するのですが、今回はどうか…?
日本海と利尻富士(利尻島)。今日は雲がかかっていました。
大学時代に利尻富士に登ったのですが、頂上からの景色は360度の雲海でした。仙人になった気分でした。
抜海(ばっかい)駅。木造の古い駅舎です。
宗谷本線は最近多くの駅が廃止されているのですが、抜海駅は地元の運動で2023年の廃止は免れました。
抜海駅を過ぎると牧草地が現れます。ここより北は気候が厳しすぎて、農作物が作れないのでしょう。
勇知駅。私の大学時代は木造駅舎でしたが、今は貨車再利用の駅舎。
30年前は稚内からこの辺りまでレンタサイクルで走って来ました。原野や牧草地が広がるのんびりした風景でした。
幌延(ほろのべ)駅で通過待ち。どうやら対向の特急列車が遅れているらしく長時間停車。次の乗り継ぎが心配…
かつてはこの駅から日本海沿いに羽幌線が伸びていましたが、1987年に廃止。乗り損ねたのが悔しいです。
佐川の荷物はここで下ろされました。お仕事お疲れ様です。
雄信内(おのっぷない)駅。ここも古い木造駅舎。
幌延から線路は内陸に入って、天塩川に沿って上って行きます。天塩川は凍結して雪が積もっています。
宗谷本線はこの天塩川を1回も橋で渡りません。ずっと沿って走って行きます。
糠南(ぬかなん)駅。有名なガレージ駅舎。
中は物置ではなく、本当に待合室です。
天塩中川駅。ここも立派な木造駅舎。戦前の宗谷本線は、稚内経由で樺太へ向かう大動脈だった訳で、往時が偲ばれます。
だいぶ雪が多くなってきました。列車が遅れているのはそのせいでしょう。
エゾシカが結構いるのですが、いつ出てくるかわからないので、高速で走る車窓から撮るのは難しい…
音威子府(おといねっぷ)駅に到着。かつてはここから南稚内まで天北線が伸びていて、私も大学時代に乗りましたが、1989年に廃止されました。
また音威子府駅は独特の黒い駅そばが有名だったのですが、こちらも店主さんが亡くなってしまって現在は閉店しています。
恩根内(おんねない)駅。いよいよ吹雪になってきました。
名寄駅に到着。乗り換え時間があるので、外へ出てみました。
稚内方面の特急列車が車両不具合で運休、代替の臨時列車が走る模様。乗ったら面白そうですが、稚内へ戻ってしまうので、先へ行きます。
次の列車は快速の旭川行き。
【2本目:名寄14:42-旭川15:55 快速なよろ8号】
列車はH100形。ディーゼルエンジンで発電して、その電気でモーターを回して走ります。
かなり昼も過ぎていますが、名寄駅には駅そばも売店も何も無かったので、昨日新宿で非常食に買ったマーブルケーキをかじります。
みかんジュースは今朝セイコーマートで買いました。
例の臨時列車が遅れたため、快速なよろ号も遅れて発車。
次の名寄高校駅は、数km南にあった東風連駅が廃止されて、代わりにできた新駅。利用者のほとんどが名寄高校生だったそうなので、高校まで近くなってかえって良かったでしょう。
士別駅。だいぶ降っています。
塩狩峠の頂上・塩狩駅を通過。
天塩の国と石狩の国の境目なので塩狩峠。天塩川水系と石狩川水系の分水嶺でもあります。
列車事故でも有名な塩狩峠ですが、私の大学時代には塩狩駅のそばに塩狩温泉ユースホステルがありました。その名の通り風呂が温泉で、夕食はジンギスカンが出たので、ホステラーの間では長旅の疲れを癒やす「リハビリユース」と呼ばれていました。私も一度泊まりました。
その後2006年に塩狩温泉ユースは閉館してしまったのですが、現在は別の方が塩狩ヒュッテユースホステルを新設して営業しています。
【3本目:旭川16:12-岩見沢17:54】
快速なよろ号が遅れましたが、5分待ちで岩見沢行きに乗り換え。ここからは電化区間なので電車です。
旭川駅は全体が屋根で覆われていて、雪が積もらないようになっています。
4時過ぎで車窓はもう真っ暗。昼がマーブルケーキだったので、腹減った…(^_^;)
★列車旅あるある:乗り継ぎ優先で飯を食い損ねる。
滝川駅で札幌行き特急ライラックに追い抜かれ。これに乗ればすぐに札幌へ行けるんですが…(^_^;)
滝川からは根室本線が根室まで400km伸びていますが、途中の富良野〜新得間の廃止が決定的になっています。
(一部区間が2016年の台風から不通になっていますが、復旧工事が行われていません)
昔、ここから富良野へ行ったっけなあ…
岩見沢に到着。ホームにばんえい競馬の彫像。
【4本目:岩見沢18:05-札幌18:47】
接続の特急列車が遅れたため、10分ほど遅れて発車。
列車が1両→1両→3両→6両と長くなって、都会へ近づいてきたのを実感します。
稚内から6時間半で札幌に到着。さすが大都会。
地下鉄に乗り換え
繁華街・すすきの
ラーメン横丁の店で味噌ラーメン。ようやくまともなご飯が食べられた(^_^)
餃子も食べました
食後の腹ごなしに市電に乗ります。日本最北の市電。
料金は大人200円、子ども100円。
路線は昔は逆コの字でしたが、2015年から環状運転になりました。
1時間ほどで市電を完乗。
2015年の新規開通区間は、2本の線路がそれぞれ歩道沿いに分かれて配置されています。
ホテルに入りました。一日列車に乗るだけでもなかなか疲れました。(昼飯を抜いたからというのもある)
明日は函館経由で本州・青森へ上陸予定です。