SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

日本縦断の旅3日目(2022/12/30)

Facebookに過去に書いたものの再録です。



今日は青森からひたすら東日本を南下します。
青森でぜひ行きたかった「青森魚菜センター」。
「のっけ丼」というシステムで海鮮丼が食べられます。

入口にある「のっけ丼の作り方」

まず案内所で10枚綴りのチケットを購入。2000円。

最初にご飯をチケット1枚で入手した後、各店を回って具材をチケットで引き換えて乗せていきます。

具材によってチケットの枚数が違います。

2000円でめちゃめちゃ乗ります。
新鮮な魚が美味い!美味い!美味い!
(海無し県の長野県人は海鮮に弱い 笑)
朝7時の営業開始直後に入りましたが、既にお客さんがたくさんいました。

豪華な朝食の後は散歩。
青森駅前のビーチ。上に架かる斜張橋は青森ベイブリッジ。その向こうには旧青函連絡船の八甲田丸。

八甲田丸。現在は記念館になっていますが、営業は9時から。残念。

可動橋を渡って、甲板に貨車をそのまま積み込めるようになっていました。


青森駅のホームから八甲田丸へ続く跨線橋
その昔の北海道への旅では、上野からの夜行列車で青森駅に降りると、すぐさまこの跨線橋ダッシュして青函連絡船の席を確保、函館港に着いたらまた跨線橋ダッシュして函館駅ホームで特急の自由席の列に並ぶ、という「青森走り」「函館走り」システム(笑)がありました。
昨日函館でフェリーターミナルへ向けてダッシュした時に、それを思い出しました。

青森駅は絶賛工事中。


ここからは青い森鉄道に乗ります。かつての東北本線の盛岡〜青森は、新幹線開通後に第三セクター青い森鉄道青森県側)、IGRいわて銀河鉄道岩手県側)になっています。

【11本目:青森7:52-八戸9:26 青い森鉄道
この区間はJRではないのですが、北海道・東日本パスは特例として、青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道をそのまま乗れます。
今回、青春18きっぷではなくこのパスを使った大きな理由です。

向こうのホームにはリゾートしらかみ号。奥羽本線五能線を回って秋田へ向かいます。五能線は海の景色が本当にきれいなんですよね。行きたいなあ…

車窓からの陸奥湾

野辺地駅。日本最古の鉄道防雪林。

鉄道防雪林は東北から北海道にかけてよく植えられています。冬の暴風雪で線路が埋まってしまうのを防ぎます。

青森も雪がかなり積もっています。

【12本目:八戸9:30-盛岡11:18 青い森鉄道/IGRいわて銀河鉄道
接続が良すぎて乗り換え時間が4分しかなく、忙しかった…(^_^;)
今度はIGRの車両。

車内の星形の吊革。

盛岡駅到着。結構雪があります。

盛岡では幸いに30分ほど乗り継ぎ時間があるので(笑)、昼ごはんに。
盛岡と言えば冷麺!
駅地下街のお店・寿々苑。

独特の半透明な麺がツルツルしたのど越しで美味い!
考えてみたら、
1日目:札幌ラーメン
2日目:長万部かにめし、北海道限定カップ焼きそば
3日目:青森のっけ丼、盛岡冷麺
と各地のグルメを堪能していますね。
お陰で八幡屋礒五郎の七味の出番がなかなかありません。

【13本目:盛岡11:54-一ノ関13:29】
ここからJR東北本線
ロングシート車で座席が少ないのですが何とか座れました。

紫波(しわ)中央駅。紫波町の中心地ですが、駅前に広がっていた塩漬けの土地を「オガール」という複合施設(お店・図書館・体育施設など)に再開発した場所です。
国の補助金に頼らずに、地元の行政と民間企業がタッグを組んで、ちゃんと稼げる施設を造って運営しています。地域活性化の成功例として有名で、私も以前の旅で下車して見学したことがあります。
これに比べて、国の補助金をもらってでかい施設を建てて、その後に維持費用が地域の重荷になっている例が何と多いことか…。地元の人たちがちゃんと頭を使って、よく考えないといけません。

花巻空港駅。その名の通り空港アクセス駅ですが、空港の向こう側にある花巻農業高校の敷地内に、宮沢賢治が住んでいた家を移築した「賢治先生の家」があります。花農の高校生達が大先輩の家をきちんと手入れしていて、自由に見学できます。
駅からちょっと距離があるのですが、ちょうどこんな冬の日に雪を踏みしめて歩いて行った思い出があります。

花巻駅。花巻と言えばやはり宮沢賢治で、郊外にある宮沢賢治記念館へはバスが出ています。
(記念館へは新幹線の新花巻駅の方が近いです)
私も賢治作品が好きなので、記念館は3回行きました。
花巻駅からは三陸の釜石へ釜石線が伸びていますが、賢治の時代は軽便鉄道でした。有名な「銀河鉄道の夜」の鉄道のイメージのヒントになったに違いありません。

北上駅。新幹線との乗り換え駅です。
ここから北上線奥羽山脈を越えて横手まで繋がっています。
今回の日本縦断で、奥羽本線北上線周りのルートも考えたのですが、
青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道を通らないので、青春18きっぷが使える)
列車の接続があまりに悪くて時間がかかりすぎるのでやめました。
まあ、普通列車で日本縦断する人のことなんて考えてダイヤ組まないですよね…

水沢を過ぎて、雪はほとんど無くなりましたが、雪雲が空を覆っています。

一ノ関に到着。今度も乗り継ぎが20分あるので余裕です(^_^)

一ノ関からは太平洋側に大船渡線が走っていますが、海岸沿いの区間東日本大震災で被害を受けて、鉄道での再開を断念。BRT(専用道を走るバス)になりました。そちらも一度行ってみたいです。

【14本目:一ノ関13:50-小牛田14:37】
帯が紫(岩手カラー)から緑(宮城・福島カラー)になりました。

この辺りまで来ると、雪が全然ありません。

【15本目:小牛田14:45-仙台15:31】
青森からずっと2両編成でしたが、ここで4両に増えました。

短い区間で乗り換えが続きますが、北海道の気動車と違って電車なので、軽快なスピードで南下していきます。

松島駅の南で、海に浮かぶ島々がちょっとだけ見えました。
日本三景の一つ・松島の観光はこれで完了(笑)

ちなみに松島も3回ほど行ったことがありますが、海にポコポコと浮かぶ小島とそこに生えた松が、タコ焼きを連想させます(^_^)
東日本大震災の時は、その数々の小島が津波を食い止めたお陰で、松島海岸は大きな被害がなかったそうです。

街になってきました。間もなく仙台駅。

【16本目:仙台15:34-原ノ町16:54】
わずか3分の乗り換えだったので猛ダッシュ。何とか間に合って座れました。
ああ、牛タン食べたかった。ずんだシェイク飲みたかった…
ここからは常磐線、太平洋岸周りで南下します。

名取駅からは仙台空港アクセス線が伸びています。

岩沼駅東北本線と分かれて常磐線へ。阿武隈川を渡ります。

そろそろ日没

山下駅付近。常磐線のこの辺りは、東日本大震災津波で大きな被害を受けました。
そのため線路が内陸側へ移設されて高架になり、駅も移動しています。

新線の区間は高架が多いです。

相馬駅。相馬野馬追のお祭りで有名。

仙台行きの特急ひたちとすれ違い。
仙台行きのひたちは震災による常磐線の不通で無くなっていましたが、2020年に復活しました。

原ノ町駅に到着。乗り継ぎ時間は30分あまり。

こちらも馬追まつりの幕が。

駅の跨線橋も蔵のデザイン。観光したかった…

30分あるので何とか夕御飯を…と思ったのですが、残念ながら駅そばは無し。
電車内のネット検索で駅の反対側にラーメン屋を見つけていたので、歩道橋をダッシュで跨ぎます。
ちょうど17時開店の一番客として飛び込んで、メニューを開いて先頭にあった醤油ブラック麺を注文。
醤油ラーメンというとあっさり味のイメージですが、こちらは濃い醤油の黒いダシで、胡椒が大量にかかっていて何度かムセました。揚げた鳥皮とモヤシのトッピング。
急ぎの食事になってしまいましたが美味かったです。
ブラックな醤油ラーメンは最近よく聞きますが、流行りでしょうか?

駅のそばにあって良かったです。灯う家(とうや)さん、ありがとうございました。

【17本目:原ノ町17:29-いわき18:58】
E531系。ついに首都圏の電車です。

浪江駅ですれ違い待ち。
この辺りはまだ帰宅困難区域があちこちにあります。

いわき駅に到着。ちょっと改札を出て、飲み物だけ買い物。

いわきFC、強かったな〜。スポーツ企業がバックアップするフィジカルトレーニングの成果か、シーズン最後までずっと落ちなかったですね。
わが松本山雅は最後まで追いつけず、昇格できませんでした。

【18本目:いわき19:08-水戸20:44】
常磐線が緑ラインになって、本当に首都圏っぽくなりました。10両もあります。

「次はウエダ」。まだ上田へは帰りませんよ。「次は植田」です。

大津港駅で通過待ち。
ここから茨城県。ついに関東に突入!

勝田駅。駅そばがありましたが、残念ながら営業は20時まで。
先日この勝田まで小旅行して、ひたちなか海浜鉄道に乗りました。

水戸に到着。だいぶ夜も更けてきました。

【19本目:水戸21:00-上野22:55】
ようやく今日最後の電車、上野行きです。

石岡駅石岡市には気象庁地磁気観測所があって、地球磁場の変化を長期間観測しています。世界に4カ所しかない観測所の1つです。
直流電流の周囲で発生する磁場がこの観測に影響してしまうため、石岡付近を走る常磐線つくばエクスプレスの架線電圧は交流になっています(関東鉄道常総線気動車なので問題無し)
首都圏の他の区間は直流電圧が多いため、常磐線などを走る電車は交流・直流両用車になっています。

ひたち野うしく駅。1985年に開催されたつくば万博の際の臨時駅・万博中央駅の跡地に、1998年に造られた駅です。
つくば万博の時は私は高校生でしたが、春休みに上田から旅して来て、水戸友部のユースホステルに泊まって観に行きました。
各パビリオンがすごい行列だったので、いかに効率的に廻るか、夜にユースで会場マップを見ながらあれこれ作戦を立てました。ユースで同宿した人と一緒に廻ったりもしたなあ…

我孫子駅からは、地下鉄千代田線に乗り入れる緩行線が並走。
地下鉄の車両を見ると「東京に来た!」気分になります。

江戸川を渡って、東京都に突入!
向こうにはスカイツリー。3日前には飛行機から見下ろしてました。

青森から750km、15時間かかって、ついに上野に到着。長かった〜(^_^;)
3日前に羽田から稚内まで、飛行機で2時間で飛んだのですが、その距離を3日間かけて帰ってきたことになります。
帰りの方が何倍も濃密な旅でした。改めて日本の「広さ」を実感します。
「日本は狭い」なんて言っている人、一度でいいから普通列車の旅をしてみなさい!(笑)

上野駅そばのホテルに入りました。
明日からは日本縦断の後半戦。東海道を西へ下って、次の目標は関西です!