SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

日本縦断の旅5日目(2023/1/1)

Facebookに過去に書いたものの再録です。



皆さん、明けましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いします。
元旦の日の出前、姫路城までお散歩。まだ暗い空に浮かび上がる白鷺城。
手を合わせて拝んで、今年の初詣はこれで完了(^_^)

ホテルの朝のチェックアウト。宿泊者は抽選があって、パソコンでスロットを回します。
おお、100mダッシュで愛用している大型ボタンが!
思わず連打したくなりました(^_^)

青春18きっぷ2回目で、姫路駅に入場。

山陽本線ホームに上がって駅そば。元日からやってました!

ここの駅そばは特殊で、関西風の薄い和風だしに、ラーメンと同じくかんすいを使った小麦麺が入っています。戦後の食糧難から生まれた伝統のようです。

そしてまたまた八幡屋礒五郎の七味が登場。ラーメンと同じ麺が不思議な食感ですが、美味しくいただきました。

山陽本線のレモンイエローの電車。この色を見ると「山陽に来たなあ」と感じます。
これに乗って山陽本線を下れば、九州に早く着けます。
が、あえて乗りません。

連絡改札を通って、播但線姫新線ホームへ。
播但線姫新線ICカードが使えないので、もう一度改札をくぐるようになっています。

播但線の電車。かつて首都圏や関西圏で国電として使われていた103系が、まだ現役で走っています。
が、これにも乗りません。

今回乗るのはこちら。姫新(きしん)線の播磨新宮行きの気動車
中国山地を貫くルートで西へ向かいます。
このルートは初めて乗るので、楽しみです(^_^)

【27本目:姫路6:55-播磨新宮7:29】
だんだん夜が明けてきました。車窓から見る初日の出です。

本竜野駅。本竜野は古い街並みが有名で、以前ちょっとだけ散歩したことがあります。

だんだん山へ入っていきます。

【28本目:播磨新宮7:45-作用8:17】
姫新線は運転系統が細かく分かれていて、ちまちま乗り換えないと先へ進めません。
まあ、日本縦断する人のことなんて考えてないですよね…

もう太陽が昇っているはずですが、雲がかかっていて、初日の出は拝めなさそうです。

田舎の風景になってきました。
こういうローカル線、大好きです(^_^)

三日月駅で通過待ち。向こうの山には三日月のマークが!
面白い地名だと思って調べてみたら、何と江戸時代の三日月藩から来ているらしいです。

作用駅に到着。「さよう」と伸ばさずに「さよ」と読みます。物理学科出身の私は「作用・反作用の法則」を連想してしまいます。
向こうのホームに智頭急行線の列車。智頭急行線は山陰・山陽を結ぶ陰陽連絡線の一つで、列車が時速130kmで飛ばせる高規格路線です。
開通によって、関西と鳥取方面が劇的に時間短縮されました。

【29本目:作用8:32-津山9:31】
私は引き続き姫新線をのんびりと西へ向かいます。

この中国山地ルートは、中国自動車道と並走しています。
高速道路の開通で車や高速バスに客を奪われて、鉄道は大幅な赤字路線になってしまいました。

高速バスにどんどん抜かされます(^_^;)

津山駅に到着。

乗り換え時間にダッシュして、津山まなびの鉄道館へ。
大きな扇形車庫。現存する車庫としては、京都の梅小路鉄道博物館)に次いで2番目の規模だそうです。

SLもあります。

転車台。

Nゲージ津山駅周辺のジオラマ

車庫と転車台が再現されています。

鉄道館の案内図。
津山駅は岡山と鳥取方面を結ぶ陰陽連絡の重要拠点だったので、このような大きな機関区が造られました。

今日・元日の昼に、抽選で1名様が汽笛を鳴らせるイベントがあるらしい…

入館券は懐かしい硬券切符。

またダッシュ津山駅に戻ります。
もっと津山観光したかった…

古い駅舎や広い構内からも、かつて重要拠点駅だった歴史が感じられます。
ホームもかなり長く、端の部分は客車列車が走っていた頃を反映して、一段低くなっています。
(客車には床下のモーターなどが無いので、出入口が低かった)


【30本目:津山10:07-新見11:50】
引き続き姫新線を西へ向かいます。

美作(みまさか)落合駅。六角形の鐘楼がカッコいい(^_^)

川に沿ってカーブしながら走っていきます。
古い鉄道路線は、本当に地形に逆らわずに緩やかに敷かれています。

だんだん雪が出てきました。
時々速度制限がかかって、ゆっくり走っていきます。

いよいよ雪山になってきました。

岩山駅。これも古い木造駅舎。

作用〜新見だけで2310円。
18きっぷ1回分が2410円なので、今日の午前中だけで元は取っています。

新見駅に到着。ここも陰陽連絡の拠点駅で、岡山と米子・松江方面を結ぶ伯備線、特急やくもが走っています。今の陰陽連絡のメインルートです。
乗り継ぎが1時間以上あるので、お昼ご飯を探します。

大阪行きの高速バスのバス停。そりゃあ大阪方面へ行くならバスに乗りますよね…


街の中心部を流れる高梁川。南へ流れて倉敷で瀬戸内海に注ぎます。

川岸の土手にはタイルアートがたくさん。


SL、D51

かつてはD51三重連で走っていたとのこと。

明治になって鉄道が開通する前の時代、一番の大量・高速輸送手段は船でした。
新見も高梁川の舟運で栄えたのでしょう。

さすがに元日に開いている飲食店が見つからなかったので、手持ちの食糧に頼ります。
青森のホテルでウェルカムサービスにもらったあんパンと、豊橋で佐藤さんに差し入れていただいた豊橋銘菓「ピレーネ」。

ピレーネはふわふわの蒸しケーキで、生クリーム、カスタードクリーム、チョコクリームの3種類。
ふわふわで甘くて美味しかったです。佐藤さん、ありがとうございましたm(_._)m

新見駅の時刻表。伯備線は特急やくもを含めてたくさん走っています。

対して姫新線は一日8本、芸備線は6本。
しかも芸備線の3本は途中の東城止まりで、その先の備後落合までは一日3本しか行きません。
はい、その備後落合へ行きます!

…と思ったら、何やら不穏な掲示
乗務員がコロナに罹ったため、備後落合からの芸備線三次方面、福塩線福山方面が運休とのこと。
大丈夫、私は木次線で山陰方面へ北上する予定です。

【31本目:新見13:02-備後落合14:27】
…と思ったら、列車の車内アナウンスで、何と木次線は雪のため全て運休とのこと。つ、詰まった…(^_^;
木次線はタクシー代行輸送があるそうですが、時刻表をいろいろ調べた結果、備後落合からそのまま新見へ折り返すことに。
まあ、旅しているとこんなこともあります…

東城駅。ここから先の備後落合までの芸備線は、一日3往復しか列車が無い閑散区間です。
営業係数(100円稼ぐのに必要な経費)が何と25000で、日本一の赤字路線と言われています。

ただ今日に限っては、私のような鉄道好きで車内は満員。
備後落合駅秘境駅として有名ですからね。

東城から川沿いに上っていきます。恐らく速度制限25kmで、ゆっくり走ります。

本格的に雪が増えてきました。

小奴可(おぬか)駅。雪に埋まっています。この様子じゃ木次線が運休になっても仕方ないかも…

備後落合の1つ手前、道後山駅。雪が増えてる…(^_^;

ついに備後落合駅に到着!
秘境駅として有名で、周囲にはほとんど人家がありません。

向かいのホーム(左側)に三次行きの列車。この列車は幸いに動いていたようで、多くの人が乗り換えていきました。
私は、乗ってきた列車(右側)が折り返し新見行きになるので、そのまま乗っていきます。

備後落合駅も陰陽連絡の要衝で、構内は広く、ホームも長いです。かつては200人もの駅員が働いていたこともあったそうです。

向こうには、蒸気機関車時代に使われていた給炭台と転車台。

1番線、木次線のホーム。
ここから山陰本線宍道駅まで木次線が伸びています。やはりかつての陰陽連絡ルートで、ループ線や三段スイッチバックがある、とても面白い路線です。
本当はこれに乗るはずだったのですが、今日は全て運休。線路が雪に埋まっています(^_^;

駅舎の中は、駅の歴史を語る写真や図が展示されています。
が、新見行きがわずか10分停車で折り返すので、ゆっくり見ている暇がありません(^_^;)

今日は観光客で賑わっています。
木次線方面へのタクシー代行輸送にも、結構な人が行ったようです。

【32本目:備後落合14:37-新見16:01】
折り返して新見へ戻ります。まさか一往復することになるとは…
閑散区間の乗客数に貢献したと思いましょう。

2回目なので、撮影ポイントがわかりやすい(^_^)
山に入ると電波が弱くなって投稿できなくなるので、タイミングを計ります。

東城駅まで戻ってきました。地元の人らしい乗り降りが結構あります。帰省してきているのかな?
(人は写真に撮れないので文のみ)

野馳(のち)駅。かつての繁栄を物語る立派な木造駅舎が多いです。

新見駅に戻ってきました。
ちょっと予定外の事態なので、新見から米子まで特急やくもの力を借ります。
新見駅の窓口で急いで発券。乗車券と特急券で3270円。今日さんざん乗ってきた18きっぷより高い…(^_^;

伯備線ホームに上がります。特急やくもより先に、新見止まりの普通列車が到着。こののっぺりした顔は、中間車を無理矢理改造して運転台を付けたタイプですね。

【33本目:新見16:09-米子17:22 やくも17号】
久々の特急列車です。

さすがに快適な座席(^_^)

米子に到着。駅は絶賛工事中。


米子駅からは境線が境港まで伸びています。
境港には水木しげる記念館があって、境線の列車も「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラでラッピングされています。

境線のホームは、1番線のホームを一部切り欠いた0番線。普通の名付け方法だと思うのですが、一説によると「霊番線」だとか…


境線の各駅も「ねずみ男駅」などと別名が付けられています。ここまで徹底するのはスゴい。

境線は、昨日書いた武豊線と同様に、山陰地方に鉄道を敷く資材を境港から運ぶために、山陰で初めて敷かれた鉄道です(1902年)。
米子駅はその境線と山陰本線を結ぶ重要なターミナルで、大きな機関区、扇形車庫や転車台などが残っています。
(イベントの時のみ見学可能)

【34本目:米子17:45-出雲市19:05】
山陰本線を西へ進みます。
電化区間を走る米子発出雲市行きですが、ディーゼルのキハ47。俗に「タラコ」と呼ばれる、山陰ではお馴染みの赤い列車です。

車内の路線図。本当は備後落合から、黄色い木次線宍道へ北上したかったんですが…
結局、緑色の伯備線周りに。

備後落合から来るはずだった宍道(しんじ)駅。
木次線の木次(きすき)行きが停まっています。途中の木次までは運行されているのでしょう。

出雲市駅に到着。予想外の大回りでしたが、何とか着きました。今日の移動はここまで。
出雲大社の地元らしく、神殿風の三角屋根が手前に建っています。

ホテルにチェックインした後、例によって夕御飯探し。
が、元日なので居酒屋くらいしか開いていません。
出雲市駅には駅そばがありますが、残念ながら19時で終了。木次線が動いてたら間に合ったんだよ〜(^_^;

そんな訳で、駅の南口へ出て、今夜も牛丼屋さん。今度はすき家
こんな時に牛丼チェーンってありがたいですね(^_^)

タブレット端末で注文する仕組み。

牛すき鍋定食、いつものように生卵は鍋底に投入して煮卵に。美味しかったです。身体が温まりました。

今日はこれでお終い。
明日の目標は、九州へ上陸して博多です!