IchigoDake環境用のWi-fi接続ボード「MJ-Dake」を作りました。
MJ-Dakeは基本的に「MixJuice」の互換機です。MixJuiceはIchigoJamでは使えますがIchigoDakeでは使えないので、IchigoDakeをネットにつなげるWi-fiボードとしてMJ-Dakeを作りました。
Wi-fi接続用にESP-WROOM-02Dを搭載。MixJuiceのESP-WROOM-02より強力(なはず)。- どうも02Dを付けるとMixJuiceのファームウェアが動かないケースが多いです(動く基板もたまにあるのがよくわかりません…)。従来のESP-WROOM-02を使った方が良さそうです。
- IchigoDake環境では供給電力が足りないので、電源の単4電池×2本を搭載。(※その後いろいろ使ってみましたが、エボルタ単4×2本で少なくとも10時間以上は保つようです)
- ESP-WROOM-02のファームウェア書き換え用+外部機器接続用(LED・BTN・SCL・SDAあり)のソケットを搭載。
- IO16のジャンパーを搭載。ジャンパーピンでショートするとアクセスポイントモードに切り替え可能。
基板データ
- Fusion PCB用ガーバーデータ(ZIP)(100×58mm)
*同じ基板を2枚割り付けしています。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。
(C) 2021 Shiro Saito (https://www.ichigojaman.jp)
材料
以下の順番でハンダ付けするとやりやすいです。
Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02D- Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02
- ESP-WROOM-02DだとMixJuiceのファームウェアが動かないケースが多いです。従来のESP-WROOM-02を使った方がいいようです。
- カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/6W10kΩ (100本入)
- ピンソケット(メス) 1×10(10P)
※ここまででESP-WROOM-02にMixJuiceファームウェアを書き込み可能。
ファームウェア書き込み
ESP-WROOM-02のファームウェア書き込みには、IJUtilitiesが便利です。
- USBシリアルモジュールを用意する。
- MJ-DakeのピンソケットとUSBシリアルモジュールを接続する。
USBシリアル側 | MJ-Dake側 | |
---|---|---|
VCC | - | VCC |
GND | - | GND |
GND | - | IO0 |
GND | - | Res |
Txd | - | Rxd |
Rxd | - | Txd |
- IJUtilitiesをダウンロード・インストールする。
- MixJuice公式サイトから最新ファームウェア(現在は1.4.1)をダウンロードする。
- IJUtilitiesディレクトリ内の「firmwares」→「MixJuice」→「ESP8266」ディレクトリ内に、MixJuiceファームウェアファイル「MixJuice.bin」をコピーする。
- IJUtilitiesを起動し、ターミナルセンターウインドウのメニューで「オプション」→「ESPTool」を選択。
- ESP Burner画面で、「Priset」のドロップダウンリストで「MixJuice」を選択。
- 「スタート」ボタンをクリックして、ファームウェアを書きこむ。
使い方
- MJ-DakeをIchigoDakeに差す。
- IchigoDakeをIchigoDyhookやIchigoIgaiに差す。
- MJ-Dakeの電源スイッチを先にONにした後、IchigoDyhook/IchigoIgaiの電源を入れる。(MJ-Dakeを後でONにするとうまく動きません)
- あとはMixJuiceファームウェアファイルに同梱されているドキュメントに従って、MJコマンドを入力して操作してください。