PCN公式キットの温度センサー付きモーターボード「tempeX」。
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私も過去に工作教室で使いましたが、モーターの電気ノイズを拾ってIchigoJamが暴走してしまうことがありました。
また、端子の向きなどがIchigoDake+IchigoDyhook環境を想定しておらず、使いにくいです。
そこで、改良版の「tempeX-U」基板を作ってみました。
温度センサーが付いているので、「温度が上がったらモーターを回す」といった制御ができます。
モーターをIchigoDakeに近づけると、IchigoDakeがノイズを拾って動作がおかしくなりますが、離しておけば問題ありません。
小学校6年理科「電気の効率的な利用」、中学校技術科「計測と制御」のプログラミング教材としても使えると思います。
回路図
OUT2ポートでモーターのスイッチング、IN2ポート(ANA2)で温度センサーの読み取りをしています。(オリジナルのtempeXと同じなので、プログラムも流用できます)
モーター駆動回路はフォトカプラで接続、GNDを共用しない、コンデンサを挟むなどして、モーターのノイズをできるだけ拾わないようにしています。
基板データ
- Fusion PCB用ガーバーデータ(ZIP)[90x50mm]
*同じ基板を2枚配置しています。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。
(C) 2021 Shiro Saito (https://www.ichigojaman.jp)
材料
tempeXキットのパーツを流用しています。追加分は以下のとおり。
- オーディオ用電解コンデンサー10μF35V85℃ ニチコンMW(C1)
- 絶縁ラジアルリード型積層セラミックコンデンサー 0.1μF50V2.54mm (10個入)(C2)
- 積層セラミックコンデンサー10μF25V±10%(C3)
- フォトカプラ フォトリレー TLP241A
- 電池ボックス 単4×1本 ピン
モーターをつないで扇風機にするならこちら。
プログラム例
温度センサーを指で挟んで温めるとモーターが回ります。
10 A=ANA(2):?A 20 IF A>260 OUT 2,1 ELSE OUT 2,0 30 GOTO 10