MovableTypeを動かしている自宅Webサーバー(Windows Server 2008)で、サーバーパッケージ「XAMPP」を最新版(1.7.2)に入れ替えました。
作業の中で気づいたことなどを、参考までにメモしておきます。
●XAMPP
Webサーバーを開設するのに必要なソフトを一式まとめた、便利なパッケージです。Windows版XAMPPのページはこちら。
http://www.apachefriends.org/jp/xampp-windows.html
などのソフトが入っていて、「XAMPP」の名前はそれらの頭文字から取られています。
それぞれのソフトをダウンロード〜インストール〜動作設定と作業するのはかなり面倒なのですが、XAMPPだとインストール一発で済むのでとても便利です。
●XAMPPのバージョン
2009年10月現在の最新バージョンは1.7.2で、以下のようなソフトが入っています。
動作環境は、Windows 2000、XP(Server 2003も含む)、Vista(Server 2008も含む)の32ビット環境です。
ここで注意なのですが、1つ前のバージョン1.7.1までは、Perlはアドオンとして別に配布されていました。
これまではXAMPPをインストールした後にPerlを追加でインストールしないといけなかったのですが、今回の1.7.2から同梱されています。
上記のXAMPPのページにも、そのことが書かれていません。ご注意ください。
(アドオン項目からPerlが無くなってしまったので、「XAMPP1.7.2用のPerlはまだ出ていないのか」と勝手に思い込んでいました…)
なお、旧バージョンのXAMPPとPerlは、以下のサイトからダウンロードできます。
http://sourceforge.net/projects/xampp/files/
XAMPP本体は「XAMPP Windows」、Perlアドオンは「Windows add-ons」の中にあります。
XAMPPのバージョン(と言うよりApacheのバージョン)に合ったPerlをダウンロードする必要があります。
《例》
●MySQLの文字コード設定
XAMPPのインストールや設定については様々な情報ページがありますので、そちらを参照して下さい。
私が特記することとしては、MovableType(MT)を動かすためにMySQLの文字コード設定が必要です。
MTではデフォルトの文字コードがUTF8なのですが、MySQL側でちゃんと文字コード設定をしないと、データベース内部で文字化けが起こって、変なデータが出力されてしまうことがあります。
具体的には、MySQLのディレクトリ内にある設定ファイル「my.ini」を編集して、以下の行を追加します。
- [client]セクション内
default-character-set=utf8- [mysqld]セクション内
default-character-set=utf8
skip-character-set-client-handshake- [mysqldump]セクション内
default-character-set=utf8- [mysql]セクション内
default-character-set=utf8
とにかく「何が何でもUTF8にしろ」と命令します(笑)
「skip-character-set-client-handshake」は、MySQL内部で文字コード変換をしないようにするオプションです。
MySQLの文字コードの確認は、MySQLのコマンドラインで以下のようにします。
mysql> show variables like 'character_set%'; +--------------------------+--------------------------------+ | Variable_name | Value | +--------------------------+--------------------------------+ | character_set_client | utf8 | | character_set_connection | utf8 | | character_set_database | utf8 | | character_set_filesystem | binary | | character_set_results | utf8 | | character_set_server | utf8 | | character_set_system | utf8 | | character_sets_dir | C:\xampp\mysql\share\charsets\ | +--------------------------+--------------------------------+
この設定を、MT用のデータベースを作る前にやっておく必要があります。
これをやらずにMTを使い始めると、後で設定を変えてもMT管理画面の表示やエントリ読み込みなどが文字化けして、えらい目に遭います。(経験済み ^^;)