SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

ポメラで書きました『注意一行、ケガ一生』

※この文章は、mixiのコミュニティ「ポケットメモライター☆ポメラ」のトピック「ポメラで書きました」に掲載したもののコピーです。

 私の本業の情報センターでは、電話やメールで市民からのいろいろな問い合わせを受ける。
 そんな中、こんな問い合わせメールが届くことがある。


○○について教えてください。
 本文にこの一行しか書いてない。
 受けたこちらからすると、「あなたはどこの誰ですか?」「なぜその情報を知りたいんですか?」と聞き返したくなってしまう。
 私は「聞きたいことだけ一行メール」と勝手に呼んでいるのだが、これが実によく来るのだ。問い合わせメールの1〜2割はこのタイプかもしれない。
 こんな一行メールが来る度、私は質問の回答の後に、以下のような文を付け足して返信している。

 以下は、ちょっとした小言になります。気に障ったら申し訳ありません。



 最近、今回のメールのように、自分の用件しか書かずにメールを送ってくる方が多いのですが、初対面の人に送るメールとしては大変失礼ですので、やめましょう。

 例えて言うなら、道を歩いていて、通りすがりの知らない人の肩をいきなりつかんで「○○について教えてください」と話しかけるのと一緒です。

 最低限、以下のことは書くようにしてください。



●自分がどこの誰であるか、どんな人間なのか

(中略)



●なぜその情報が欲しいのか、背景事情など

(中略)
 メールを受けたこちらとしては、相手が何者なのかがわからないと、とても不安で回答しづらい。
 また、なぜその情報を知りたいのか?といった背景事情が書かれていないと、どんな回答がその人の役に立つのか、本当に求めているものが何なのかが判断できない。
 結局こうした一行メールは、相手に失礼なだけではなく、自分が本当に欲しい情報が得られないので、本人にとっても損なのだ。
 私が考えるに、こうしたメールを書いてしまうのは、友達同士の携帯メールに慣れてしまっているせいではないだろうか。
 友達同士の携帯メールなら、自分の名前を書かなくても着信時に相手の画面に名前が表示されるし、相手は自分のことをわかっているのだからいちいち説明の必要はない。
 しかも携帯のテンキーでは長文は打ちづらいから、どうしても用件のみの短文になりやすい。
 しかし、インターネットのメールは公共の物だ。
 そして、初対面の相手であれば、自分の事情を何も知らないのだ。
 相手を思いやり、自分を理解してもらう心遣いやネチケット(ネット上のエチケット)がやはり必要ではないだろうか。
 もし相手が仕事の関係者だったら、失礼な一行のせいで相手を怒らせ、大切なビジネスを失ってしまうかもしれない。
 このネット時代、メールはたかが一行でもおろそかにできないものである。
 さて、「聞きたいことだけ一行メール」に、こんな小言を書いて返信するとどうなるか。
 実は、大概の場合、

すみませんでした。実は私は○○の△△というもので、□□の研修の中で調査の必要がありまして…
 などと、謝罪と詳しい情報を書いたメールが返って来る。
 つまり、多くの人は悪気はなく、初対面の人へのメールの書き方を知らないだけなのだ。
 昔、私が小学生だった頃は、国語の教科書に「手紙の書き方」という単元があった。その後の教育改革で削減されてしまったかもしれないが、この情報化時代には「メールの書き方」をどこかでちゃんと教える必要があるのではないだろうか。
 私がやっている「インターネット安全教室」「子どもと携帯電話」の講座にも、「メールの書き方」を盛り込まないといけないかもしれない。そんなことを考える今日この頃である。
 実は、情報センターに届くメールで、もう一つ考えさせられるタイプがある。それについてはまた改めて書きたいと思う。