今、親や先生から「勉強しろ」と言われて、嫌だと思っているみなさんも多いと思います。
そもそも、なぜ勉強しなければいけないのだと思いますか?
(本当は私達大人が、子どもに「勉強しろ」という前に「なぜ勉強しなければいけないのか」をちゃんと説明しないといけないのですが)
一昔前は、「勉強して、いい高校に行って、いい大学に行って、いい会社に入れば、安定した収入があって幸せな人生を送れる」というのが大きな勉強の理由でした。
しかしみなさんもご存知のように、今は例えいい会社に入っても、その会社がつぶれてしまったり、リストラにあってしまったりする時代です。一生けんめい勉強しても、それで幸せな人生が約束されるわけではありません。
じゃあ、なぜ勉強しなければいけないのでしょうか?
勉強しなければいけない理由はいくつかあると私は思うのですが、一つは先の記事で書いたように、いつかは自分も「与える側」「創る側」になる、その準備のためです。決してテストや受験のためではありません。
あなたは、もし「明日から会社で仕事してもらいます」と言われたら、何ができますか? 何が作れますか?
今はできないとしたら、将来大人になるまでに何かができるようになっておかないといけません。「私はこれができる」と言えるものが無ければ、社会の中で何かを「与える」「創る」ことはできないのです。
ただ「自分が就職するため」「お金をもうけるため」ではなく、社会の一員として何かを実現するために、勉強することが大事なのだと私は思います。
子どもに限らず大人でも、「私にとって社会はこんなだ」と言う人はたくさんいますが、「社会にとって私とは何か」と言う人はなかなかいません。
周りの人達、あるいは社会に対して「私はこんなことができる」「私がいることでこんなことが実現できる」と言える大人になれるように、いろいろ勉強してください。
あなたも社会を創る人間の一人なのですから。
私が考える「勉強しなければいけない理由」は、上に書いた以外にもいくつかありますが、みなさんも自分なりの「理由」を考えてみてください。
人から与えられた答えではなく、自分で苦労して考え出した答えが、本当に「自分のもの」になるのだと思います。