SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

大人の皆さんへ:(3)フィルタリングは理由の説明を

 2008年6月に国会で成立した、いわゆる「青少年ネット規制法」(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)を受けて、携帯電話各社は2009年2月から子どもが使う携帯にはフィルタリングを自動適用する、という動きになってきています。
 ネットには有害情報や違法サイトもたくさんあります。架空請求など、子どもを狙った犯罪もあります。子どもに無条件に何でも見せていいとは私も思いません。フィルタリングなど、ある程度の制限は必要でしょう。
 ただ、同時に「なぜ見てはいけないのか」「何が大事なのか」ということを、大人から子どもにちゃんと伝えていく必要があると思います。
 例えば、フィルタリングをかければ「十八禁」のアダルトサイトはもちろん見られなくなります。
 でも、子どもに「どうしてアダルトサイトを見ちゃいけないの?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
 「法律で十八歳未満は禁止だから」というのは答えになりません。法律はあくまで手段であって、その法律によって実現したい目的(社会の状態など)があって制定されるものだからです。
 いろいろな方法があると思いますが、私だったら以下のように説明します。

 「本来、SEXは愛し合った結果として、愛情表現やコミュニケーションとしてあるもの。でもアダルトサイトなどは気持ちの部分をすっ飛ばして、イヤらしい部分だけ拡大して見せている。しかも女性を貶めたり、傷つけたりする表現が多い。僕は君たちに、人を愛したり、大切にすることをちゃんと考えてほしいと思っている。だからアダルトサイトを見て欲しくないんだ」

 そして、このようなことを言うには、同時に「人を愛するとは/大切にするとはどういうことか」を子ども達にちゃんと伝えて、実感させてあげないといけません。
 先の記事で「子どもに愛情あるメッセージを伝えるのが大事」と書きましたが、「アダルトサイトの制限」と「愛情あるメッセージ」は実は表裏一体で、フィルタリングで制限するだけでは片手落ちなのです。
 「『人を大切に』って言うけど、あなたこそ僕を大切にしないで傷つけてばかりじゃないか」と子どもに思われたら、説得力がありません。
 例に出したアダルト物などは、子どもになかなか話しづらいものですが、それでも大人として、保護者として、「なぜ見てはいけないのか」という説明が必要でしょう。
 逆に、理由をちゃんと説明せずに「法律で禁止されているから」「いけないからいけないんだ」などとごまかして制限してしまうと、子どもは「言われるがまま」で自分で物事を判断できない、自立できない大人に育ってしまいます。その方がずっと大問題です。