SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

危機一髪ゲーム・プラグ式

以前に作った危機一髪ゲームを、プラグを差す方式でリメイクしました。
動画はこちら。

www.youtube.com

IchigoJamの拡張基板としてプログラムで動くバージョンと、単独で動くバージョンがあります。

IchigoJam拡張基板バージョン


IchigoJamのソケットに差して使います。


差すのはオーディオプラグです。


プラグは内部でGNDとL,Rをジャンパー線でつなぎます。
※このプラグを間違ってオーディオ機器に刺さないでください。機器が壊れます。


当たるとブザーが鳴ってLEDが光ります。
プラグを抜いてIchigoJamのボタンを押すと、リセットされて当たりが変わります。


各ジャックに外付け電極用端子「Xn」「Gn」が付いています。
(この端子間が導通すると、剣を刺したのと同じ)
例えば段ボールに樽の絵を描いて、穴を空けてアルミホイルを半分ずつ貼って2個の電極にして、やはりアルミホイルを貼った剣を穴に刺して導通させる…とすると、イベントで使えそうです。


右側にある「Y+」「Y-」は当たった時の出力端子で、+5Vが出力されます。
例えばソレノイドをつないで人形を跳ばしたり、大型LEDを光らせたりできます。

回路図


IchigoJamのOUT1~OUT3の3ビット出力を、マルチプレクサIC・4015へ入力して、X0~X7のジャックのどれかをX端子と接続します。
X端子はIN1ポートにつながっているので、IN1の入力値を見れば当たりかどうかがわかります(通常時=1、当たり=0)。
右下のR2、R3、FET、D1は、外付け機器スイッチング用のオプション回路です。それらを付けない場合ははんだ付け不要です。

プログラム

10 @ARUN:'KIKI IPPATSU
20 P=RND(8)
30 OUT P
40 IF IN(1) CONT
50 LED 1:OUT 5,1
60 BEEP 10,60:WAIT 60
70 IF !BTN() CONT
80 LED 0:OUT 5,0
90 RUN

OUT1~3の3ビットで、ポート0~7からランダムに当たりのポートを指定します。
ポートの入力はIN1につながっていて、通常の入力は「1」、剣が当たりのポートに刺さると「0」になります。
それを検知して、LEDを点灯してブザーを鳴らします。
プラグを抜いてIchigoJamのボタンを押すと、リセットされて当たりのポートが変わります。

基板データ

*同じ基板を2枚割り付けています。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。

(C) 2022 Shiro Saito (https://www.ichigoaman.jp)

単独バージョン


IchigoJam無しで単独で動くバージョンです。いちおう樽っぽい形にしてみました(^_^)
電源を入れてセットボタンを押した後、ジャックにプラグを刺していきます。
当たりのジャックに刺さると、LEDが光ってブザーが鳴ります。
プラグを抜いてセットボタンを押すと、当たりの場所が変わってリプレイできます。

回路図


以前作った電子ルーレットと同じ発振回路で、ボタンを押すと一定時間クロック信号を発生して、バイナリカウンタ4520へ入力します。4520は4ビットで0~15を出力する16進カウンタですが、Q3AとRESETAをつないで8進カウンタ(0~7の3ビットを出力)として動かしています。
その3ビット出力を、拡張基板バージョンと同様に4051へ入力して、0~7のポートの内の1つを当たりにします。
なおポートの入力値は、拡張基板バージョンは「通常時=1、剣が刺さった=0」でしたが、こちらは回路の都合で「通常時=0、剣が刺さった=1」と正論理になっています。

基板データ

*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。

(C) 2022 Shiro Saito (https://www.ichigoaman.jp)

材料

以下は外付け出力機器をつなげる場合のオプションです。