SHIROのIchigoJam日記

IchigoJamの電子工作とプログラミングをメインに

大人の皆さんへ:(4)機能限定の携帯

 「子どもと携帯電話」の出前講座で、参加した保護者から「電話機能だけの携帯電話はないのか?」と聞かれる事がよくあります。
 案外知られていないのですが、携帯を買う際に、インターネット接続契約をせず(例:NTT DocomoだったらiモードauだったらEZwebを契約しない)、あるいはメール契約をせず、電話機能だけ使うことも可能です。
 (電話機がネット接続機能を内蔵していても、契約が無いと接続できません)
 ですから、子どもの年令によって「最初は電話機能だけ使う」「年令が上がってきたらフィルタリングをかけたネットを使う」といった段階的な利用もできます。
 これは各家庭で、親と子ども本人との話し合いによる家庭内ルールで決めるべきことだと思います。
 ただし、先に書いたように「携帯=電話」というのは親の感覚で、子どもは「ケータイ=情報ツール」という感覚ですから、親の価値観を子どもに無理矢理押しつけないで、話し合いでお互いの意識の差を埋めていって下さい。
 しかし、携帯販売店では「インターネット接続契約をしないこともできる」という説明をあまりしません。携帯のカタログやホームページを見ても、ネット接続契約については「あるのが当たり前」な書き方で、「契約しないこともできる」という選択肢ははっきり書かれていません。
 考えてみれば当たり前で、携帯電話会社としてはネットをばんばん使ってもらわないと儲からないのです。営利企業ですから当然の戦略です。
 これは携帯の問題ではなく消費者意識の問題で、「消費者にとって良い商品が当たり前に提供される」と思ってはいけないのです。自分にとって必要なもの・不要なものを、賢い消費者の目で判断しないといけません。
 先の記事で書いたフィルタリングについても、新規契約の子ども名義の携帯は2008年4月からフィルタリングが義務になっているのですが、販売店によってはちゃんと説明してくれない所もあるようです。
 (2009年4月から「青少年ネット規制法」が正式施行されるので、今後状況は変わってくるかもしれませんが)
 これも当然で、フィルタリングをかけて見られるページを制限してしまったら、携帯電話会社としては儲からないので、正直言えばやりたくないのです。
 賢い消費者になって、「フィルタリングはどうなっているの?」と店員に確認しましょう。
 機能制限された携帯を子どもに渡す際には、必ず「なぜ機能を制限するのか」の理由の説明をしましょう。
 ただ「危ないから」「いけないから」と制限・否定するのではなく、「愛するあなたがこういう危険にさらされるのが嫌だから」と、愛情あるメッセージとして伝えることを忘れずに。
 最後に注意ですが、くれぐれも「ネット切ったから」「フィルタリングをかけたから大丈夫」などとそれだけで安心して、子どもの心の問題を考えることをやめないでください。物理的な対策だけでは、表に現れた「結果」への対症療法に過ぎません。
 風邪を引いた時、咳が出たら咳止めを飲む、熱が出たら氷枕で冷やすなどの対症療法をしますが、その前に「風邪を引かない」ことが一番大事なのです。子どもの気持ちを理解し、いいコミュニケーション関係を作る努力をしていってください。