SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

日本東西縦断の旅:2日目(12/27)

早朝の札幌の街。ラッセル車が市電の線路を雪かきしています。こうして早朝から働いている人達のお陰で、私たちは列車に乗れます。
昨夜の積雪は5cmくらいで終わったようです。

【6本目:札幌600-函館933 北斗2号】
ホテルでたまたま早く目が覚めたので、今日は早朝出発。
前回の縦断では函館本線の「山線」周りでぎゅうぎゅう詰め地獄だったので(^_^;)、今回は室蘭本線の「海線」周りで行きます。
スケジュールの都合で、今日も特急オプション券を使って、特急北斗に乗ります。函館行きの1番列車。

千歳付近で朝焼け。

白老付近の太平洋。まだ日の出前。

この北斗号は登別は通過。陸側は登別温泉方面の山々。雪をかぶっています。
大学時代、登別温泉に2回泊まりました。当時あったあかしや荘ユースホステルに宿泊。夕食に陶板焼きが出ることで有名でした。美味しかったです。
夜のミーティングで胆試しがありました。くじ引きで男女ペアを作って夜の遊歩道を歩くのですが、私はペアにあぶれてしまい、脅かし役になってしまいました。
遊歩道の脇の草藪に隠れて、ペアの人達が来るのをじっと待ちます。やってきた所で、小石をペアの脇の藪にポイッと放りました。
「ガサガサガサッ」
「キャーーーー!!!!!!」
ペアの女の子がスゴい悲鳴を上げて座り込んでしまいました。
藪から出て「ごめん、脅かし過ぎた(^_^;)」と謝って、先に行ってもらいました。以後は小石は封印。
あの時の女の子、本当にごめんなさいm(_._)m

東室蘭に到着。雪が降ってきました。

東室蘭からは、「海線」の名のとおり、内浦湾に沿って走る絶景路線です。天気が悪くて海が荒れているのが残念。

高速で一瞬の通過で撮った、「日本一の秘境駅小幌駅。周囲に人家は無く、道もほとんどありません。一日数本の普通列車しか停まらないので、さすがに私も降りたことはありません。

長万部駅に到着。ここで小樽方面からの「山線」(函館本線)と合流します。外国人観光客がかなり乗ってきました。恐らく山線でニセコの方から来たのでしょう。
駅の西側の空間には、今後北海道新幹線の駅ができる予定です。

八雲付近。かなり吹雪になってきました。

森駅。駅弁「いかめし」で有名で、今は駅前のお店で買えます。が、北斗号は停車時間が短いので買う暇なし。

新函館北斗駅。新幹線乗り換え駅なので、たくさんの人が降りていきました。雪がスゴい…

北海道新幹線の線路。

函館駅に到着。長いホームが、かつて長い寝台列車などが発着していた歴史を彷彿とさせます。

函館本線の0kmポスト。

駅のコインロッカーに荷物を預けて、市内観光です。

駅前の電停から市電に乗ります。

五稜郭公園前で下車。ICカードが使えますが、距離によって運賃が変わるので、乗る時と降りる時に2回タッチする必要があります。
外国人観光客で混んでました。

五稜郭を見下ろす「五稜郭タワー」に上ります。

観覧料は大人1000円。

上から見る五稜郭。本当に星形!
いい眺めですが、若干高所恐怖症なのでやっぱり怖い…(^_^;)

こっちの模型の方が、怖くなく見られます。

五稜郭が造られた歴史を展示。
函館は江戸時代末期に、下田と共に外国へ開港された港でした。海外との交渉や防衛強化、蝦夷地の開拓などを担う拠点として、1864年五稜郭が完成しました。

その後、旧幕府脱走軍と明治新政府軍による箱館戦争の舞台となりましたが、明治2年(1869)に終結

函館駅函館山方面。
函館山は夜景で有名ですが、今日は雪で霞んでいて、眺望は難しそう。

稜堡式城郭の説明。

防御側の銃撃の死角を無くすための形だそうです。

タワーを降りて、地上から五稜郭を観光します。

説明看板。

箱館奉行所。2010年に復元されたそうです。

2010年復元ということで、中はとても綺麗です。

イケメンアイドルと写真が撮れるようです(^_^)

星形のとんがり部分。近くで見るとそれほど鋭角ではありません。70〜80度くらい? それでも不思議な形です。
除雪されていないので、あまり近づけませんでした。

市電の五稜郭公園前電停に戻ってきました。

市電の路線は2系統。

本数は15分に1本くらい。

電車に乗りました。車内の料金表。

年明けの1/6に「受カロー電車」を運行するそうです。カロリーメイトとお守りがもらえるらしい。

函館駅に戻って、いい感じに昼の時間なので、有名なご当地ハンバーガーショップラッキーピエロ」へ。
ところがオーダーが大行列。本当は店内で食べるつもりだったのですが、列車の時間が心配だったのでテイクアウトに切り替え。幸いにテイクアウトのオーダーは割と早く出てきたので良かった…

【7本目:函館1307-新函館北斗1329 はこだてライナー
テイクアウトのハンバーガーを抱えたまま、はこだてライナーに乗車。車内はロングシートなので、ちょっと食べる訳にはいかない…(^_^;)

【8本目:新函館北斗1339-新青森1436 はやぶさ32号】
北海道新幹線青函トンネルを抜けて、本州へ渡ります!
北海道・東日本パスの特急オプション券は、北海道新幹線新函館北斗新青森に限って、立席特急券扱いで乗車できます。
立席特急券=全席指定の一部特急列車にある制度。指定席の空いている座席に座れるが、その座席の指定券を持っている人が来たら別の席へ移らないといけない。

新幹線で座席に座れたので、ようやくラッキーピエロハンバーガーが食べられます(^_^)
一番人気のチャイニーズチキンバーガー+ラキポテ+ウーロン茶のセット。
チャイニーズチキンバーガーは、甘辛のタレで味付けされたゴロゴロのチキンが挟まっています。
ラキポテは、太目のポテトにとろけたチーズとデミグラスソースがかかっています。
どちらも美味い!(^_^)
こういうご当地ハンバーガー、大手ハンバーガーチェーンも各地でやればいいのに…

ハンバーガーを食べ終わる頃には、青函トンネルへ突入。160km/hの速度制限があるので、新幹線としてはゆっくり走ります。トンネル内は湿度が高いので、窓ガラスが曇ります。
トンネルが開通したばかりの大学時代に、当時運転されていた快速海峡号で通りました。新幹線になってからは初めて。

青函トンネルを抜けて本州・青森県に上陸。こちらも雪が降っています。

新青森駅に到着。ようやく2つ目の県・青森県です。
新函館北斗では人が少なかったですが、新青森からはかなりの乗客が乗ってきます。

在来線に乗り換え。在来線の改札内にある有名な「りんご自販機」。

なんと全部りんごジュースしか売っていません(笑) さすが青森!

せっかくなので1本、「つがる」をチョイス。
すっきりした味で飲みやすく、美味しかったです。ストレート果汁100%で、本当に「りんごの味」。
(長野県は青森県に次いでりんご生産第2位なので、信州人はりんごの味にはうるさい 笑)

【9本目:新青森1516-青森1522 つがる3号】
1駅間だけですが、またまた特急に乗ります。
この新青森〜青森は特例区間で、どの人も乗車券だけで特急自由席に乗れます。新幹線との接続駅であることと、奥羽本線の列車本数が少ないからでしょう。まあ1駅間だけの特例ですが。
この列車は日本人乗客でかなり混んでました。そろそろ帰省ラッシュかもしれません。

【10本目:青森1526-八戸1657 青い森鉄道
特急つがるが遅れて青森に着いたので、ダッシュで階段を上り下りして、何とか乗り換えられました。
青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道は元東北本線第三セクターですが、北海道・東日本パスは特例でそのまま乗車できます。

陸奥湾に沿って走ります。

【11本目:八戸1705-盛岡1852 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道
日はとっぷりと暮れましたが、今日はまだまだ先へ進みます。

東北本線で線形がいいのか、電車はかなりのスピードで飛ばします。

100km/h近くをマーク。

金田一温泉駅。ここから岩手県

好摩駅。イルミネーションがキラキラしています。
ここから奥羽本線の大館まで、花輪線が伸びています。八幡平などの山々の風景が有名な路線です。
高3の夏休みに、青春18きっぷを使って上田から札幌まで行ったのですが、帰りに花輪線に乗りました。行きが東北本線周りだったので、ちょっとルートを変えようとしたのです。
しかしその前に青函連絡船で夜を明かして、ほとんど寝ていなかったので、花輪線の車内では熟睡。せっかく乗ったのに記憶がありません。もう一度乗ってリベンジしたい路線です。

この高3夏休みの旅には続きがあります。
その後東北本線をひたすら普通列車で南下した私は、夜に東京に到着。新宿駅へ移動して、当時走っていた有名な「山行き列車」※に乗りました。
※夜行普通列車上諏訪行き。そこから乗り継いで北アルプスへ登山に行く人達が多かった。
しかしちょうどお盆の時期だったため大混雑で席に座れず、床に新聞紙を敷いて体育座りで寝ていました。
山行き列車は、途中の甲府駅で時間調整のため2時間ほど停車します。夜行2晩目でフラフラだった私は、駅のホームへ出てベンチで寝ていました。
ハッと目覚めると、電車がいません。そう、見事に寝過ごして、電車に先に行かれてしまいました。
電車の網棚に荷物を乗せたままだったので、慌てて公衆電話から上諏訪駅に電話。「荷物があったら取っておいてください」とお願いして、甲府からの始発列車で上諏訪へ。幸いに荷物は取っておいてくれて、無事に取り戻せたのでした。
これまでの旅の中で数ある、情けない思い出の1つです。「無理な旅の予定は立てるな」という教訓でした。

盛岡に到着。ちょうどいい時間なので夕御飯にすることに。
前回の縦断では盛岡冷麺を食べたので、今回はもう一つの有名な麺・じゃじゃ麺を選択。
駅ビル「フェザン」にある「元祖盛岡じゃじゃ麺 白龍」(ぱいろん)へ入店。
さて出てきたのは、辛味噌が乗った汁無し麺。具や味噌と麺を混ぜていただきます。味噌がちょっとむせるくらいの辛さだったので、個人的には酢を入れると食べやすかったです。

麺を一口残して生卵を割り入れ、スタッフに「チータンお願いします」と頼みます。いったん皿が厨房へ戻されて、麺の煮汁が投入されて出てきます。
汁無し麺から汁あり麺へ変化!個人的には汁ありの方が好きかもしれません。もっと麺を残しておけば良かった…

【12本目:盛岡1921-一ノ関2058】
じゃじゃ麺チータンで身体が温まった所で、更に南下します。帰宅ラッシュで車内は混雑。

電車は夜の東北本線を爆走。100km/h越え。

前沢駅で「時間調整のため」5分停車。
その後貨物列車が追い抜いていったので、追い抜き待ちだったかも。

車内の広告。農業用ドローンの教習所があるとは知りませんでした。でも必要ですよね。

平泉に到着。中尊寺金色堂で有名です。
昔一度行きましたが、金箔張りのお堂を守るためとはいえ、鉄筋コンクリートの建物で全部を覆ってしまうのは如何なものかと思います。
昔の人が丹精込めて作った芸術品を、無骨なコンクリートの圧倒的な力で封じ込めてしまったというか。
現代の建築デザインなら、もっとお洒落で効果的な見せ方ができるんじゃないでしょうか。

一ノ関に到着。

【13本目:一ノ関2106-小牛田2152】
ちなみに一ノ関から小牛田行きの終電。
今日は始発から終電の時間まで、列車に乗っています。

【14本目:小牛田2207-仙台2251】
ついに仙台へ向かいます!

さすがにだいぶしんどいので、ホームの自販機でついオロナミンCを買ってしまった…(笑)

日本三景・松島。何度も来てますが、また観光したいなあ…

仙台に到着!さすがに今日はここまで。
途中の函館で3時間観光しつつ、札幌から仙台まで1日で来られたのは、やはり特急や新幹線の力でしょう。
始発から終電まで列車に乗りまくりでしたが、途中の各地で昔の旅を思い出したりして、なかなか楽しかったです。
あとはホテルへ行って寝ます。おやすみなさい…zzz