SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

日本東西縦断の旅:1日目(12/26)

日本最東端の街・根室の朝。朝食後にホテルの展望台に上ってみました。
海の向こうに知床半島の山々。見た目は美しいですが、知床半島は北海道のヒグマの半分以上が生息するそうで、迂闊に人間が立ち入れない場所です。道路も半島の途中までしか通っていません。

朝日に照らされた道を歩いていきます。

多くのファンに愛されるコンビニ、セイコーマート

日本最東端の駅・東根室に到着!

日本最東端の駅で動くIchigoDyhook(^_^)
気温-1℃

1面1線の無人駅。北海道によくある板張りのホームです。

駅名標

時刻表。上り6本、下り5本。
数が合わないのは、昨日私が乗った快速ノサップがこの駅を通過するからでしょう。

カーブして続く線路。ゴールのたびら平戸口駅はこの線路の2900km先です。

駅の周りは住宅街。利用者はそれなりにいそうです。

根室本線の末端は大きくカーブしていて、路線の終点は根室駅なのですが、最東端の駅は東根室駅になっています。

【1本目:東根室830-釧路1058】
1本目は昨日も乗った根室本線を釧路まで戻ります。

落石付近。今日も太平洋が碧く綺麗です。
眺めが良い場所なので、運転士さんが気を利かせて、速度を落としてゆっくり走ってくれています。

再び速度を上げて…と思ったら、今度は線路上にエゾシカが出現。列車は汽笛を鳴らして減速。

脇へ逃げて行きました。

沿線は原野のほかは牧場や牧草地が広がります。気候が厳しいので他の作物が育たないのでしょう。
牛や馬のほか、雪に覆われた牧草地にエゾシカもいました。

厚岸湾。今日も白鳥がいっぱい。

尾幌駅。北海道によくある、貨物列車の車掌車を再利用した駅舎。

釧路に到着。2時間半のロングラン普通列車でした。

【2本目:釧路11:23-新得13:32 おおぞら6号】
スケジュールの都合もあって、釧路からは特急に乗ります。

枕付きの贅沢な座席

北海道・東日本パスは、「北海道特急オプション券」を追加で買うと、北海道内の特急の自由席に乗れます。1日分で6110円と馬鹿にならない額ですが、北海道内は普通列車が少ないので仕方ありません。特急の乗車券と特急券を別に買うともっとかかりますし…

おおぞら号の最高速度は120km/hですが、釧路を出てさっそく最高速近くでぶっ飛ばします。

横の国道を走る車をバンバン追い抜いていきます。釧路までの普通列車とえらい違い。

引き続き太平洋がよく見えます。こちらの方が根室方面より雪が多い感じです。

この辺りも牧草地が多く、牧草を丸めたロール巻きがよく置いてあります。遠くてわかりづらいですが、人間の背丈くらい大きいロールです。
これをトラックで運んでサイロに入れて、牛や馬の餌にします。

池田駅に停車。向こうの島式ホーム2・3番線の端に、かつて切り欠きの4番線があり、国鉄池北線→その後第三セクターちほく高原鉄道ふるさと銀河線→2006年廃止、が走っていました。

池北線の廃線跡

帯広駅。高架で2面4線の立派な駅です。
その昔の大学時代、帯広駅のそばに帯広ユースホステルがありました。帯広ユースでは、泊まった翌朝に帯広駅から列車に乗ったホステラーがユースそばの踏切を通るのを、みんなで踏切に行って手を振ってお見送りする、という習慣がありました。しかも列車に乗ったホステラーは、見送られるお礼に列車の窓からお菓子を投げるのです(笑)
私は帯広ユースに一度泊まったのですが、この「お見送り」には参加しませんでした。今考えると、列車の窓からお菓子を投げるのは危ない行為ですが、一度くらい参加しても良かったかも…
その帯広ユースも今は無く、帯広駅が高架化されたことで踏切も無くなってしまったようです。昔の北海道の旅はそんなだった、というお話でした。

このままおおぞら号に乗って行けば札幌に着くのですが、新得駅で下車。

新得駅。お洒落な駅舎。

遅い昼御飯に駅そば。

今回の縦断の旅でも、裏テーマ「八幡屋礒五郎でそばを食べる」は健在です!
チャンスがあれば、各地のそばを八幡屋礒五郎の七味で楽しみたいと思います。
https://www.yawataya.co.jp/

新得は「そばの町」だそうです。ここでそばを食べることにして良かった(^_^)

【3本目:新得13:57-東鹿越15:04 代行バス
新得駅から東鹿越駅まで、根室本線代行バスに乗ります。
この区間は2016年の台風で不通になり、復活しないまま、富良野新得間が廃線になることが決まってしまいました。

代行バスが走る国道38号線沿いには、根室本線の狩勝(かりかち)峠を越える旧線跡が残っています。向こうに見える鉄橋がそれです。

Googleマップの航空写真では、代行バスが走る国道38号線の南側に、くねくねとΩカーブを描く旧狩勝線の跡が見えます。
旧狩勝線は急カーブと急勾配の連続で、蒸気機関車が登るのに相当苦労する、運転士泣かせの区間だったそうです。
この旧線区間がいわゆる「日本三大車窓」の1つでした。現在の線路は南側をトンネルで抜けているので、今は代行バスでしかその車窓は見られなくなっています。

バスは途中でサホロのスキー場に立ち寄り。さすがに雪が多い!

林の向こうに、恐らく旧線跡のΩカーブ。

狩勝峠から見下ろす景色。恐らくかつての「日本三大車窓」もこんな風景だったのでしょう。
現役の三大車窓の1つ、篠ノ井線姨捨駅付近から見下ろす善光寺平より、さらに高い所から見下ろす感じです。

落合駅

久しく列車が走っていないので、線路は草ぼうぼう。このまま廃線になってしまうのは残念。

幾寅駅。映画「鉄道員」のロケ地で、作中で使われた「幌舞駅」の看板が出ています。

横には映画で使われたセット。
主演の高倉健さんもお亡くなりになってしまいましたね…

東鹿越駅に到着。

時刻表。富良野方面の列車が5本、下りの代行バスが4本。

【4本目:東鹿越1512-滝川1657】
再び列車に乗ります。だいぶ雪が降ってきました。

金山駅。もうすぐ廃線ということもあって、車内で写真やビデオを撮っている人が多いです。

布部駅。ドラマ「北の国から」の始まりの地として有名。ここから山の方へ上った麓郷地区に、ロケで使われた小屋などがあります。大学時代にレンタサイクルで上りました。あの頃は体力あったなあ…

富良野に到着。ラベンダーやスキー場で有名な観光地です。外国人観光客がドッと乗ってきて、車内に多言語が飛び交うように。
大学時代の富良野駅の思い出を1つ。富良野観光を終えて駅に来ると、改札口で若い女性2人組が駅員さんに相談中でした。
日高ケンタッキーファームに行きたいの」
そりゃあ遠いぞ。富良野から100km以上離れているし、2~3回は乗り換えないとたどり着けません。
横から割って入って「僕も途中まで一緒に行きますから」と、彼女らと列車に乗りました。
車中で話してみると、2人は東京の保育園の保母さん仲間で、片方はなんと上田女子短大の卒業生。上田の話で盛り上がってしまいました。
日高までの列車乗り継ぎを紙に書いて2人に説明して、滝川駅で別れました。その後もらった手紙では、無事に日高まで行けたようです。
旅していると、本当にいろいろなことがあるものです。

芦別駅。かつて炭鉱で栄えた街です。4時台ですがだいぶ暗くなってきました。そして雪が大増量(^_^;)

滝川駅到着。雪がしんしんと…

【5本目:滝川1702-札幌1755 ライラック34号】
今日はオプション券を奮発しているので、再び特急に乗ります。自由席が心配でしたが、無事に座れました。

札幌に到着。列車には雪がびっしり。
今日は札幌でお泊まりです。一日かけて根室から札幌。北海道は広い!

地下鉄ですすきのへ。おなじみのニッカウイスキーの看板。

札幌は日本最北の市電が走ります。

せっかくなのでちょっとだけ市電に乗ります。

運賃は大人200円、子ども100円。

TeamIchigoJam北海道の方々と海鮮居酒屋で夕御飯。石狩鍋

生ホッケのフライ。柔らかくホクホクで、ホッケじゃないみたいな美味しさ。

ラーメンサラダ。野菜の下にラーメンの麺が敷かれています。

締めの海鮮丼。文句なしに美味い(^_^)

呑みながらプログラミングや電子工作について、楽しく語らいました。
Tomonori Hondaさん、佐々木 束さん、ありがとうございました。楽しかったです(^_^)

差し入れにいただいたお菓子。ジンギスカンキャラメルはかなり「ネタ」な味らしいです。どんな味なんだろう…?

宴会を終えて外に出たら猛吹雪!
明日の列車はちゃんと動くのか?(^_^;)
日本東西縦断の旅、1日目はここまで。