SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

クリスマスツリー+植木鉢基板2023

以前に作った「クリスマスツリー+植木鉢基板」
www.ichigojaman.jp
の改良版です。回路を見直して部品数を減らしました。
IchigoJam/IchigoDakeに差してプログラムでLEDを光らせることもできますし、植木鉢基板に差してコンピュータ無しでランダムに光らせることもできます。

ツリー基板


8個のLEDと、デコーダーIC・74HC238が載っています。

IchigoJamのCN4ソケットに差すと、「OUT 0」~「OUT 7」でLED0~LED7の8個のLEDがそれぞれ点灯します。
※前のバージョンは「OUT 8」で全消灯したのですが、今回はその機能はありません。
プログラムの詳細は、立型クリスマスツリー基板のページを参照してください。

回路図

抵抗内蔵LEDを使って部品数を減らしています。

基板データ

*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。

(C) 2023 Shiro Saito (https://www.ichigojaman.jp)

植木鉢基板


ロジックICが2個載った基板です。
発振回路にICのゲートを使って、以前のバージョンより部品数を減らしました。
また、電池ケースをピンで基板に固定するタイプにして、組み立てやすくしました。

回路図

NANDゲート・7400と、4ビットシフトレジスタ・4015の2個のロジックICを使った論理回路です。

  • NANDゲート×2個(7400-A・B)を使って発振回路を組んでいます。
  • シフトレジスタの出力の一部(Q2A・Q3A)を、NANDゲート(7400-C・D)などを通してシリアルデータ入力へ帰還をかけて(線形帰還シフトレジスタ)、疑似乱数を出力しています。ピンソケットにツリー基板を差すと、8個のLEDがランダムに光ります。
  • 帰還部分のゲート回路は、XNORゲートの等価回路になっています。

  • XORゲートの等価回路とされる上側の回路を変形して、下側の回路のようにNANDゲートだけでXNORゲートを実現しています。これでゲートICをNANDゲート・7400の1個だけに減らしています。

ツリーのLEDをずっと観察するとわかるのですが、LED0~LED7の8個は以下のパターンで繰り返し光ります。
0→1→3→7→6→5→3→6→4→1→2→5→2→4→0→…(最初にもどって繰り返し)
IchigoJamでのシミュレーションプログラムはこちら。Q3~Q0の4ビットの出力と、点灯するLED番号が、1秒ごとに表示されます。

10 CLV:CLS
20 @LOOP
30 ?BIN$(R,4),R&7
40 WAIT 60
50 A=(R&8>0):B=(R&4>0)
60 Y=!(A^B)
70 R=R<<1+Y
80 GOTO @LOOP

8ビットシフトレジスタ(74HC595など)を使って出力ピン数を増やせばもっと長いパターンにできるのですが、クリスマスツリーのLEDですし、そこまでしなくてもいいかと思います。

基板データ

*同じ基板を2枚割り付けています。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。

(C) 2023 Shiro Saito (https://www.ichigojaman.jp)