ロジックIC回路で8個のLED点灯を横へリレーする基板を作ってみました。
紹介動画はこちら。
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ボタンを押すと、LEDが光って左から右へリレーします。
横に連結すると、続けてリレーできます。
遊び方
- 電源を入れると、8個のLEDが全部光って、その後消灯します。
- ボタンを押すと、LEDが光って、左から右へリレーされます。
- ボリュームを回すと、リレーのスピードが変わります。
- オプションのピンソケット・ピンヘッダを付けると、横に連結して続けてリレーできます。
回路図
シフトレジスタIC・74HC595でデータをシフトして、LEDを光らせています。
- トランジスタ2個の弛張発振回路で、シフトクロックを作っています。コンデンサC1への充電電流は可変抵抗器(VR)を通しているので、VRを回すとリレーの速度が変わります。
- シフトレジスタのシリアル入力はR2でプルアップされているので通常はHで、シフトレジスタの出力もHになります。出力につないだLEDはシンク(吸い込み)回路になっているので、通常は光りません。
- ボタンが押されるとシリアル入力がLに落ちるので、シフトレジスタの出力がLになってLEDが点灯し、QA→QHへリレーされます。
- オプションですが、シリアル入力に入力コネクタCN1、QH'出力に出力コネクタCN2を付けられます。複数の基板を横につなげて、基板間でLED点灯をリレーすることができます。
基板データ
- Fusion PCB用ガーバーデータ(ZIP)(100×100mm)
*同じ基板を2枚割り付けています。
*この基板データは、CC BYライセンスとします。どうぞご利用ください。
(C) 2023 Shiro Saito (https://www.ichigojaman.jp)
材料
以下の順番ではんだ付けすると作りやすいです。
- カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W10kΩ (100本入) R1,R2
- カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W10Ω (100本入) R3
- カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W470Ω (100本入) R4
- 汎用整流用ダイオード 1000V1A 1N4007-B(20本入) D1
- スライドスイッチ 1回路2接点 基板用 横向き
- ICソケット (16P) (10個入)
- 絶縁ラジアルリード型積層セラミックコンデンサー 10μF10V5mmピッチ (10個入) C1
- トランジスタ 2SA1015L-GR-T92-K 50V150mA (20個入)
- トランジスタ 2SC1815L-GR-T92-K 60V150mA (20個入)
- タクトスイッチ(白色)
- スイッチの色はお好みで。
- 半固定ボリューム 50kΩ [503]
- 電池ボックス 単4×1本 ピン ×2個
- 抵抗内蔵5mmLED 5V 赤色 640nm OSR6LU5B64A-5V(10個入) ×8本
- LEDの色はお好みで。
- 8ビットシフトレジスタ U74HC595AG-D16-T
- はんだ付けが終わったら、ICソケットにはめます。向きを間違えないようにしてください。
オプションでピンソケットとピンヘッダを付けると、複数の基板を横につないでリレーできます。
- L型ピンソケット 1×6(6P) ※3ピンにカット
- ピンヘッダ (オスL型) 1×40 (40P) ※3ピンにカット
最後に
モノタロウのカタログで「LED順送りキット」を見て、「これくらいならカウンタICで簡単に作れるんじゃないか?」と思って作り始めました。
「シフトレジスタにして複数光らせてリレーできるようにしよう」「ボリュームを付けたらスピードを変えられるんじゃないか」などとあれこれ発想が膨らんで、結局何度も基板を作り直しました。
IchigoJamのプログラム
試しにIchigoJamで組んでみました。
- スペースキーを押すと、LEDが点灯して左から右へリレーされます。
- カーソルキーの↑と↓を押すと、WAITの数が変わってスピードが変わります。
10 '*LED RELAY 20 CLV:VIDEO 3:CLS 30 W=20 40 @LOOP 50 FOR L=7 TO 1 STEP -1 60 [L]=[L-1] 70 NEXT 80 [0]=BTN(32) 90 LC 0,0 100 FOR L=0 TO 7 110 ?CHR$(232+[L],0); 120 NEXT 130 W=W-BTN(30)+BTN(31) 140 LC 0,2 150 ?"WAIT=";W;" " 160 WAIT W 170 GOTO @LOOP