SHIROのIchigoJam日記

マイコン「IchigoJam」(イチゴジャム)の電子工作とプログラミングをメインに

日本東西縦断の旅:7日目(1/1)

明けましておめでとうございます。
元日の朝の徳島、駅前通りの南国風の並木道。南へ来ましたね…
でも今朝は結構寒いです。豊橋や大阪より寒いくらいです。

ホテルの朝食が無かったので、朝御飯を食べられる所を探したのですが、何しろ元日の朝なのでどこもやっていません。
徳島駅kioskでお土産向けの練り物とおにぎりを購入。この「ごま天」は小松島の名産らしいです。駅のベンチでかじります。美味い(^_^)
私は練り物が好きで、中でも一番好きなのは、香川県の西部・西讃岐地方で作られている「ジッカ」。卵が入っていてフワフワでとても美味しいです。が、今回の縦断の旅では香川県を通らない予定。残念…

徳島駅に入場。徳島県内は電化されていないので、上の架線が全然ありません。

【36本目:徳島930-阿波海南1138】
牟岐線の列車に乗車。1両のワンマン列車が観光客で満員です(^_^;)
ここから室戸岬方面へ下っていきます。

田園地帯を走っていきます。
牟岐線は多くが海岸線を離れた内陸部を走っていて、あまり海が見えません。

田井ノ浜駅(臨時駅)付近でようやく海が見えました。この浜は海水浴場で、田井ノ浜駅も夏季だけ営業します。

日和佐(ひわさ)駅。多くの乗客が降りて車内がだいぶ空きました。
ワンマンなので、運転手さんが降りる人たちの切符や清算の処理に忙殺。その中で清算に一万円札を出した人がいて、運転手さんが困っていたら、一番前の席に座っていたおじさんが「オレ一万円くずれるよ」と千円札に両替してくれて、事無きを得ました。
ローカル鉄道は地域の皆さんの協力で成り立っています。

牟岐(むぎ)駅。運転手さんが交代しました。
かつて牟岐線はこの牟岐駅まででした。国鉄時代末期に海部(かいふ)駅まで延伸されましたが、国鉄の分割民営化後に、阿波海南から先は第三セクター阿佐海岸鉄道になりました。

阿波海南駅に到着。JR線はここまで。

ここから先は、阿佐海岸鉄道DMV(Dual Mode Vehicle)に乗ります!
鉄道区間では鉄の動輪を出して線路の上を走り、道路に乗り入れるとタイヤで走ります。営業運転するDMVは世界初。ローカル鉄道の可能性の一つを見せてくれます。
これは反対方向の便。
https://asatetsu.com/archives/156/

【37本目:阿波海南1148-室戸岬1305 阿佐海岸鉄道DMV
多くのDMV便は鉄道の終点・甲浦(かんのうら)で道路に入ってその近辺までしか走らないのですが、一日1便だけ室戸岬まで走ります。幸いにネットで予約が取れたので、今回乗車します。

モードチェンジのエリア。ここで鉄道モードとバスモードをチェンジします。

鉄道モードにモードチェンジ!
鉄道用の鉄輪が出て、車体の前部が斜めに持ち上がります。
脇の撮影スポットで撮影している人がたくさんいます。外で見ている方が、鉄輪が出る様子が見えて面白いかも。

www.youtube.com

阿波海南駅を発車。バスの車体で線路の上を走っていくのが面白いです。レールの継ぎ目のジョイント音「ガタンゴトン」も、列車とはだいぶ違います。

途中の宍喰(ししくい)駅に停車。車体が持ち上がっているので、ドアとホームの高さが合います。なるほど!

甲浦(かんのうら)駅。線路はここまで。

甲浦駅のホームの横で再びモードチェンジ!
鉄輪が引っ込んで、車体が下がります。

www.youtube.com

ここから先はバスとして道路を走っていきます。

海岸沿いの道へ出ました。絶景(^_^)

室戸廃校水族館。どうやら廃校を水族館に再利用した施設のようです。かなり綺麗。

水族館でかなり人が降りて、満員だった車内が空いたので、海際の席へ移動。

空いた所で、車内はこんな感じ。席が1+2列のマイクロバスサイズ。

室戸岬に到着。DMV、ここまでありがとう。

室戸岬。いかにも「尖端」のカーブした海岸。いい天気で、波も穏やかです。

陸地側の山の上には室戸岬灯台

海を眺めながら、徳島駅で買ってきたサンドイッチとごま天の残りをかじります。
旅先の綺麗な風景がおかずなら、コンビニのおにぎりやサンドイッチでも美味しいものです(^_^)

この風景がおかず(^_^)
他の観光客もそこそこいますが、恐らく車で来ているのでしょう。
私も10年くらい前に車で室戸岬まで来ているのですが、あまり記憶がありません。灯台まで上ったように思います。

その車での四国旅には続きがあって、室戸岬経由で高知に行って泊まった後、翌日に高知県の西側・足摺岬まで行きました。
足摺岬の眺めを満喫した帰り、うっかり道路の縁石に乗り上げてしまい、タイヤがパンクしてしまいました。
何とか近くの土佐清水のガソリンスタンドまで走っていって、店員さんに相談。その時も年末年始休みでスタッドレスタイヤだったのですが、南国の土佐清水ではスタッドレスの在庫は無し。
店員さんがあちこち問い合わせてくれて、私が来る時に通ってきた中村市のスタンドにスタッドレスがあることが判明。仮のスペアタイヤを付けてもらって、中村までソロソロと戻りました。
中村のスタンドで無事にスタッドレスタイヤを付けてもらいましたが、思わぬ出費とタイムロス。その後必死に山道を走って、予定だった松山に夜遅くに辿り着きました。
そんな強烈な事件があったから、室戸岬の記憶が上書きされちゃったんでしょうね(^_^;)

【38本目:室戸岬1354-奈半利1447 高知東部交通】
バスで高知方面へ向かいます。

こちらのバスも太平洋沿いに走っていきます。

奈半利駅に到着。ここからは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗ります。
津波避難ビル」ということで、要塞のような高い駅になっています。

駅の時刻表。1時間に1本程度。

ホームは1面1線の棒線駅

車止め。この先へ延伸する計画はあるんでしょうか?

津波浸水予測より上まで持ち上げて、駅を造ったようです。

駅名標。このキャライラストはやなせたかしさん。
ここから内陸に入った香美市には、やなせたかしアンパンマンミュージアムがあります。以前に行きましたが、キャンバスに油彩で描かれたアンパンマンのイラストなどもあり、やなせさんのアートの幅広さが感じられました。
まだご健在な時に、上田の情報センターで講演会をしてもらったこともあります。元気で面白い方でした。

【39本目:奈半利1501-高知1633 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線快速】
後免からJRに乗り入れて高知まで走る快速列車です。
ツアー旅行らしい中高年の団体がいて、ガイドさんが「ドアが開くまで待ってから乗ってください」と案内しています。元日からツアーがあるんですね。

安芸駅で列車行き違いのため3分停車。車庫などもある大きな駅です。
安芸と言うと阪神タイガースのキャンプ地のイメージですが、キャンプの時期には賑わうんでしょうか。

安芸駅の車庫。

球場前駅。駅前に安芸ドーム。「ようこそ安芸タイガース球場へ」

列車は海岸線を走っていきます。
10年ほど前に車で四国を旅した時は、このルートをドライブしながら土佐くろしお鉄道の列車を見て「乗りたい〜!」と思っていたのですが、10年越しで叶いました。

夜須駅。ツアー団体客はここで降りて行きました。どこかに泊まるんでしょうか?

どうやらこのごめん・なはり線の全駅に、それぞれのキャラがいるようです。
アンパンマンで数百人のキャラを生み出したやなせたかしさんですから、造作もないことかもしれませんが、その創作力は本当にスゴいです。

後免町駅に停車。向こうに見えるのがとさでん(市電)の後免町駅。ローソンが駅舎になっています。
2006年の駅舎建て替えの時に、コンビニ各社から提案があり、ローソンが駅舎になりました。土佐電気鉄道が駅舎を建設して、ローソンが利用料を払う形になっています。
「コンビニの駅」と言えば、岐阜県長良川鉄道の関口駅もローソンが駅舎です。ローカル鉄道駅の活用の一形態かもしれません。

後免駅からはJRの土讃本線に乗り入れ。

高知の1つ手前・薊野(あぞうの)駅で、行き違い待ちで6分停車。あと1駅なのに…
それにしても「あぞうの」は難読です(^_^;)

高知駅に到着。

今日は高知でお泊まりなんですが、ちょっと見たいものがあるので、駅前の電停から市電に乗ります。

はりまや橋で下車。料金は全線均一で200円。

これがとさでんの「ダイヤモンドクロス」。
市電の2系統の線路が直角にクロスしています。
このように直角で交わるダイヤモンドクロスは、現存するのは全国で3カ所のみです。
(あと2つは、松山の伊予鉄大手町駅付近と、愛知の名電築港駅付近)
関西の方は、昔の阪急西宮北口駅が記憶にあるかもしれません。
神戸線今津線が直角に平面交差していました。1984年に今津線が南北に分断されて解消)
本当はもっと高い所から見たいのですが、周辺のビルに入れそうな所が無い…

市電の運転席から見るダイヤモンドクロス。

近くのデンテツターミナルビルに上ったら、窓から見えました(^_^)
綺麗に直角にクロスしています。

説明看板がありました。

ホテルに入ってゆっくりした後、夕御飯を食べに外へ出ます。何しろ元日の夜なので、「呑み屋しか開いてないだろうな」と覚悟を決めます。
(私はアルコールが全くダメなので、基本的に一人で呑み屋には行きません)
ホテルそばに寿司居酒屋を見つけて、「寿司居酒屋ならいきなりご飯を食べてもOKだろう」と入店。
高知なので、やはり鰹のタタキを注文。ちゃんと店先でわら火で炙っていて、煙の香ばしさも相まってめちゃくちゃ美味い!

そして「魚屋のまかない丼」。マグロ、サーモン、ホタテ、タコなどが盛られて、これも美味い!

「室戸の漁師直営の店、大将が釣ってます」だそうで、昼間に見てきた室戸の海を思い返しながら、美味しくいただきました。
一人呑みなので高くついてしまいましたが、まあ仕方ないです。でも本当に美味かった…(^_^)

鰹のタタキに大満足した所で今日はお終い。
明日は四国の西半分を回って、松山へ行きます。